Jazzピアニスト石井彰(Akira Ishii)の気まぐれな日記Blog その他
ここ一ヶ月あまり落ち着いて音楽を聴ける状態ではありませんでしたが、父の四十九日の法要を岡山で終えて、今日は楽しみだったキース.ジャレットのコンサートに行く事ができました。
昨年のソロから約1年。相変わらずのうつむき加減に黒メガネ姿で現れ、スタインウエイの前に座る。一段と頭を垂れると不思議なラインがいくつも交差し始める。無調のようでありながら、中心性を保つというキースならではの世界。やがてキラリと光る一つのモチーフが徐々に姿を確かにしてくると、現実性を帯びた世界に音が集約されて行く。素晴らしいオープニングだった!
10分そこそこで終わったので、今回もまたショートピースの即興を数曲という構成なのだろう。しかし、今回は次からの数曲、前半のステージは、何か掴みきれずにジレンマに陥っている印象。終わりから2曲目はすぐに演奏を止めてしまって仕切り直し。無調的な違うモチーフで始めるのだがハーモニー的に発展せずにインコードの一発的に落ち着いてしまう。
悶々とした中で1部が終わった。直感的に今日はもう現代音楽的フリーのアプローチはしないなと思った。案の定、2部は調性とコード進行がはっきりした曲だけを演奏したのだった。本編の中で「Salt peanuts」が出てきた時にはびっくりした。ソロコンサートでアンコール以外にジャズスタンダードを弾くキースを聴いたのは初めてだ。よほどイマジネーションが湧かなかったんだと思う。
生身の人間キースという感じ。こういう時もあるんだな〜。
しかし、今回はアンコールがハイライトとなったのだった。「Don't Ever Leave Me」から始まり、「Somer Time」「I Loves You,Porgy」「不明曲」「Over The Rainbow」と、さながらアルバム「The Melody At Night With You」のライブ版といった独立したステージとなってしまった。アンコール5曲は記憶に無い。今日は明らかにスタンダードを演奏することで息を吹き返し、だんだん乗って来たという感じ。本当に温かく澄んだ音色は心に染みました。最後は会場全体がスタンディングオベーションでキースに感謝の気持ちを表したのだった。
演奏は生き物だ。ちょっとしたきっかけで違う世界へ行けるし、暗闇から抜け出せない時もある。キースの場合、素晴らしい演奏の記録だけ聴いているので(かなりの回数を生で聴いたが)、いつももの凄い世界へ行けてるんだと思ってしまう。もちろんもの凄い高確率で、思いも寄らない素晴らしい演奏をしてるのだろうが。。。今日のように波のある日もあって当然だろう。しかし、普通にスタンダードをさりげなく弾いても素晴らしいんだから!!無理してチャレンジして迷路にはまってしまうような演奏は聴いていてもつまらないだろうし、自然発生的ではない。
何を言ってるのかわからなくなってきてしまったが、演奏者としての今日のキースの気持ちが、同じ音楽を演奏する者として良く理解できたのでした。やはりキース.ジャレットは私の心の支えです。
来年はスタンダーズトリオ結成30周年で5月の来日公演が早くも決まっているようです。早速手帳に書いとかなきゃ!!
桜の季節も終わって新緑の香りがして来るこの頃です。大阪の淀川沿いと京都で美しい桜を見ました。これでもかという程に空に向かい命の手を伸ばし、儚く散って行く。そして新しい芽を吹出し青々と木を繁らせ、そして枯れ行く。
こうして何回繰り返されているのだろう。何回見ても美しいものです。
今年の桜を見る事ができずに、先月末に私の父は他界しました。80歳でした。
3年前に両親が相次いで病に倒れ、入院を続けていました。昨年の春に両親を揃って大阪造幣局の通り抜けの桜を見に連れて行ってあげたのが父の最期の桜でした。
80年の人生の内、48年程を共有してきた訳ですが、思い出すのは真面目で寡黙な姿。日本の高度成長期に仕事一筋に励んで、家族を養ってくれて、私を音大までやってくれて、弟も大学を出て技術者になるまで育て上げ、母のフラワーデザインの仕事にも理解を示し協力し続け、自分の趣味に没頭することも無かった(と思う)ほど家庭人間でした。
父が若い時、どんな夢があって、どういった物事に心を震わせ、何を人生に求めていたのかは、深く話をしたことも無かったし、今では知る由もありません。しかし、告別の式に参列してくださった方々や、お悔やみのお電話を頂いた方々のお話を聞くと、意外な一面が出て来るといったことも無く、真実の姿が見えていたのだなあと思いました。平凡なサラリーマンだったのかもしれないが、幸せだったのかなと。
今年に入って2月頃から体調を崩し続け、3月にはかなり衰弱して自分の運命を悟った時、父は何を病床で考え続けていたのかなと思います。長くて短かった80年を振り返り満足出来たのだと信じたいです。
私がこうやって音楽の道を続けて行けるのも、両親のおかげ。父の冥福を祈ると共に感謝の気持ちで一杯です。
人には皆平等に訪れる死。この事実に目を背けずに精一杯、生を全うしようと思います。
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ブログの更新、スケジュールの更新が滞ってしまいました。そして、3月28日の新宿Pit Innに急遽何の前触れも無しに出演キャンセルした事をお詫び致します。
先月末からの日野皓正h factorのライブツアーも無事終了し、今月12日に父の葬儀を終えたのですが、その合間を縫っての喪主としての仕事があまりに過密だった為か、13日から体調を崩し、そのまま金澤英明(b)とのツアーをこなして帰って来てダウンしてしまい、今日は何とか回復傾向にあります。
明日からの石井彰Trio 2daysからは元気に演奏致しますので、よろしくお願いします!!!
明けましておめでとうございます。2012年、とうとう始まりました。
年頭に当たって、今年の個人的な目標を立ててみました。
○自分のトリオ、カルテットの充実。できればレコーディングしたいなあ。
○健康志向を強め、ウオーキングから始めよう。
○写真、動画の腕を磨き、仕事にリンクさせることが出来ればいいなあ。
あまり欲張り過ぎず、決意!!のように力まず、楽しみながらできればいいなと思います。
もっと大切な事。被災地の事を考え、音楽家として出来る事を継続して行う。これは日本人なら全員が考える事なので、当たり前のように念頭に置かねばなりません。今年は少しでも明るい光が見えてくるように願わずにはいられません。
元日の今日は、朝、近くの氏神様にお参りがてらウオーキングと散歩の中間?的なものから。6kmほどのぶらぶら散歩だけど気持ち良かったです。たまに見る「ちい散歩」の気分です。
明日も歩こう!!
今年もよろしくお願いします!!
昨日の夜からDVD『エディット・ピアフ〜愛の讃歌』を見始め、今日の神戸からの新幹線の中で続きを見終わった。
マリオン.コティヤールの渾身の演技も相まって、エディットの幼いときからの数奇な、そして数々の悲劇に見舞われながら、自分の歌う歌に魂を込めて行く様が素晴らしく描かれていた。興味がある方はご覧頂きたい。
よく聴く〜という訳ではなく、CDも持っていてたまに聴く程度だった。
大阪音大の図書館でよくDVDを借りるのだが、たまたま先週目に止まり、借りてみた。
映画を見終わって、彼女の事をもっと知りたくなり、インターネットで調べてみると、1915年12月19日 - 1963年10月11日とある。「ああそうか、今日は命日なんだ!!」
自分が生まれて10日後に亡くなったんだ。。。47歳。
自分はエディット.ピアフより長く生きている。彼女のように濃く、深く生きてないなあ。
いろいろな偶然に不思議な気持ちになりながら、本日のライブ会場「吉祥寺ストリングス」にたどり着き、リハーサルをすると。ヴォーカリストの高須賀はつえさんが「愛の讃歌」を歌いたいと!!
偶然にしては出来過ぎだ。エディット.ピアフが「私を思い出して」と言ってるような気がした。
初めて「良い曲だなあ」と思いながら演奏しました。「愛の讃歌」を。
帰りにテザード.ムーン(菊地雅章〜ゲイリー.ピーコック〜ポール.モティアン)のアルバム「シャンソン.ド.エディット.ピアフ」を聴きました。名盤です。
初めてお会いしたのは、17〜8年前だったと思う。吉祥寺のサムタイムに出演していたとき、(何のバンドだったかは残念ながら覚えていない)ふらりと遊びに来てシットインして共演した時だった。結構よっぱらっていらしたが、楽しく演奏できたんだったと思う。自分の記憶も定かではないからだ。
「何か合うよね〜!」と、人懐っこい笑顔で言ってくれて凄く嬉しかった。
今年1月21日に横浜「上町63」で、初めてデュオで演奏した際に、その話をしたら、覚えてらっしゃらなかった(笑)
上町は「出会い系」である。マスターが、こいつとこいつ組み合わせたらどうなるかな?といった、幾分趣味的要素が強い。それが良い場合、悪い場合もあるさ。貴重な出会いをさせてもらった事もある。
是安さんとの共演は自分からマスターを通してラブコールを送ってもらい、実現した。素晴らしい演奏だった。幸せな気分で一杯だった。帰りの道のりもルンルン気分だった。ただ、もっと沢山のお客さんに聴いてもらいたかった。
2度目の共演は先月の8月18日。同じく「上町63」で、池長一美さんとのトリオだった。これまた、素晴らしいトリオ演奏ができたと思う。とにかく「強く、優しく、深く」。ピアノの前板に映る姿は崇高でさえあった。
是非また共演をと、11月28日には「ナル」で、江藤良人とのトリオで出演することになり、江藤と共に楽しみにしていた。
その矢先、是安さんは突然逝ってしまった。56歳。。。早過ぎますよ。もっともっと一緒に演奏したかった。もっともっといろんな事を知りたかったし、教えて頂きたかった。
また一人、大切な人が亡くなってしまった。
是安則克さん。本当に短いお付き合いでしたが、ありがとう御座いました。お疲れさまでした。ゆっくりお休み下さい。
早くも9月に突入。あっという間に8月後半も駆け抜けた感じだ。これから台風もたくさん押し寄せるでしょう!今回も四国、関西の方々、ご注意いただきたいものです。
生沢佑一さんという激渋のヴォーカリストのレコーディング。これはちょっと話題性盛りだくさんかもしれない。後日詳細をお知らせしたいと思います。
オブサンズでは、鹿児島のプロモーターの姉御、「シスター」の闘病を応援するライブを。金澤英明、鶴谷智生、峰厚介、Fride Pride、日野皓正と豪華メンバーで行い。
博多の中洲ジャズでは日野クインテットで1万人以上いたかという大観衆の前で演奏。珍しくキーボードを弾いたり。
Studio TLiveではSolo Album発売記念ライブを行ったり。この模様は「Jazz japan」という雑誌で紹介されます。
8月も最後の日を迎えた、31日朝。25年前から大阪で大変お世話になったベーシスト、「西山満さん」が亡くなったという連絡が入る。大阪はミナミの谷町9丁目の駅構内にある老舗ジャズ喫茶「SUB」のマスター、そして78歳にして現役バリバリの、正にソウルフルベーシスト。
7月の境港妖怪ジャズフェスにも駆けつけてくださり、元気な顔を見たばかりだった。
西山さんは、若手の育成に力を入れておられ、私も駆け出しの頃、SUBで一緒に演奏させていただいたり、レコードを山ほど聴かせてもらったり、海外からの一流ジャズマンが来日した際には、一緒に会いに連れて行ってもらったり、彼の主催するコンサートやライブの手伝いやスタッフとして働かせてもらったりと、父のような人だった。
お酒をこよなく愛し、破天荒な方だったが、生き方そのものがパワフルさと謙虚さ、優しさに溢れ、ジャズそのものだった。
訃報を聞いて、大阪に駆けつける間に様々なエピソードが蘇る。。。最も鮮烈に覚えているのが、86年にキース.ジャレットトリオが2度目の来日公演の際、ベーシストのゲイリー.ピーコックさんと会えて1時間余りの長い時間、お話をさせてもらった事だ。
「ゲイリーさんに会いに行こう!」と電話をもらった時は半信半疑だったが、大阪中之島のロイヤルホテルのロビーにゲイリーさんが現れ、喫茶店に3人で入って行ったときも信じられなかった。
音楽の話、かなり精神的な話だったが、一番ショックを受けた言葉が、「このキースとジャックとのトリオの音楽のやり方は、荒れ狂う海の中に3人で飛び込むようなもの。3人共溺れてしまうこともあれば、思いも寄らない土地に泳ぎつける事もあるんだ。危険を顧みずに未知の世界にチャレンジし続けたいんだよ!」と熱く語ってくれた事だった。
この言葉は自分の座右の銘になっているし、常に心がけたいと思っている。
SUBにたどり着き、西山さんと対面して涙が止まらなかった。あの人懐っこい笑顔、力強い手、明るい笑い声が、ずっと浮かんでいた。
関西のミュージシャンのほとんどが西山さんとの最後のお別れに来たかのような賑わい。20年ぶりに会う顔の数々。想い出話に花を咲かせていると、西山さん自身も、ゲイリーさんとの、その時の対話が非常に印象深かったと、言い続けていた聞いて、とても嬉しくなったのだった。
西山満さん。享年78歳。文字通り、死ぬまでベースを引き続け、前進し続けたジャズ人生に心から拍手を送りたいです。本当に長い間お疲れさまでした!ありがとうございました!!
日野さんも言ってました。「向こうでトコベエと会ってるよ!」
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9月に入り、初っぱなのライブは横浜カモメでのNew Quartet。類家心平(tp)川村竜(b)江藤良人(ds)からなるサウンドは、自分で言うのもなんですが、「自由でセクシー」です。全員が答えの無い旅に長い時間かけて出発する緊張感、それを成し遂げるんだという強い意志を持って、リラックスして演奏するという、これまでに無い感覚で演奏できたと思います。
次回のQurtetのライブは、11月7日(月)に同じく横浜『KAMOME』であります。皆さんに是非聞いていただきたいです。
8月3日に私のリーダーアルバム、『a〜inspiration from muse』がStudio TLive Recordsより発売されます。
2004年の『Embrace』以来、7年ぶりの自分の作品、今回はソロピアノです。4月20日、所沢ミューズホールの大ホールを借り切って、スタインウエイDを使って録音しました。(当日のblog参照して下さい)
震災直後ということもあり、自分も含め、日本人が受けた痛みが少しでも和らいで欲しい〜という気持ちで演奏しました。と同時に、自分という、ちっぽけな存在を実感したという意義ある経験になったと思います。
今までに録音や、ライブ演奏をあまりしたことがないスタンダード曲、新旧オリジナル、インプロヴィゼーションで構成された内容。『Presence』の進化型と言ったところでしょうか。
全国発売に先立ち、私自身がライブ会場でも販売致しますし、ホームページからメールを頂ければ、サインを入れて発送もしたいと考えております。
もちろん、全国各CDショップ、Studio TLive Recordsのサイト、amazonなどでもご購入いただけますので、是非お聞きになってみて下さい。
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今日は、鳥取県境港に来ています。明日は10回目を迎える「妖怪ジャズフェスティバル」です。サウンドチェックとリハーサルを終え、日野JONO賢二、須川崇志、田中徳崇そして私の「日野バンド写真部」の面々は海岸で、せっせと作品制作。涼しい潮風を受け、リラックスした一時を過ごしました。明日は熱い演奏が出来そうです。
何と極上なタッチなんだろう?!
何と芳醇なハーモニーなんだろう?!
澱みなく溢れ、流れるメロディーの優しさ。
昨日は、台風の影響で大雨の中、渋谷「オーチャードホール」にキースジャレットのコンサートに行って来ました。昨年のトリオコンサートから1年経っていないのに、原発放射能でアーティストの来日中止が相次ぐ中、当然のようにやって来てくれた。
今回は2日間ライブレコーディングするということで、「テスタメント」の次のアルバムになるであろうものが日本でのライブというのは嬉しい限りだ。
全体を通して、これまでにないほど柔らかいタッチ。ナチュラルさでは突出した演奏だったと思う。大震災で被災し、傷ついた日本に優しいパワーを注ぎ込むかのような演奏、極上の音世界に浸り、幸せになったのでした。
ショートピースのインプロヴィゼーション。アンコールには、「I'm through with love」「Over the Rainbow」と、スタンダードも演奏。アンコール4曲目の曲名は解らなかったが、哀愁に満ちた響きでコンサートは終わった。
「we Love You!」という客席からのメッセージに、キースが「I need You!」と答える。
とても素晴らしく忘れられないコンサートでした。
もうすでにご覧になった方も多いとは思いますが、日本の裏側ブラジルより、敬愛する「Ivan Lins」さんが日本に向けて応援歌を送って下さいました!!
♫上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
思い出す春の日 ひとりぼっちの夜
上を向いて歩こう 滲んだ星を数えて
思い出す夏の日 ひとりぼっちの夜
幸せは雲の上に 幸せは空の上に
上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
思い出す春の日 ひとりぼっちの夜♪
音楽の力は絶大です。被災された方にとっては、今、音楽どころじゃないかもしれません。
これは、日本人みんなに宛てたグローバルなメッセージです。心に刻み忘れないようにしたいと思います。
我々は音楽を奏で、被災地の方に向けて義援金、応援を送るという間接的な形でしか支援できませんが、一日も早く日本が立ち直る為にも続けなければなりません。
音楽を愛する皆さん、どうぞ音楽の力を信じて音楽を聴き、奏でられる人は奏で続けましょう!
とにかく、観測史上最大という事だ。明るくなって被害の全貌が明らかになってきています。
被災された地域の方々、なんと言っていいのかわかりませんが、頑張って下さい!!一刻も早い救援、復興を祈っております。
昨日、大阪から東京へ戻る途中、新幹線の中で新富士駅手前で突然停電して止まりました。その後、3時間ほどしてゆっくり動きだし、三島で臨時停車などを経て、9時半頃にやっと新横浜に到着したものの、JRが止まっており、タクシー待ちは数100m。バスは大混雑。道路は大渋滞。ホテルの空き部屋をようやく見つけ、部屋でテレビを見て、またびっくり。
今朝は駅に向かったものの乗車制限、本数減少、徐行運転で、ただ今やっと帰宅しました。
我々はこういった状況で何ができるのだろう?災害の前には人間は無力だが、人類は知恵を絞り、助け合って、復興に力を注ぐ事ができます。
本日、「Jazz is」でのソロライブ、決行致します。個人的に本日のライブは東北チャリティとし、義援金などに寄付させていただこうと思ってます。よろしくお願いします。
「Prosound」という、音響専門誌。まさか購入したことはない!サウンドエンジニア、音響技術者向けの専門誌。
まさか、自分がこの本の中で6ページにも渡ってインタビューを受け、しゃべるなんぞ夢にも思わなかった。
以前このブログでも紹介した「リボンマイク」に関する記事が今月号の「Prosound」に掲載されております。私とエンジニアの青野光政さんとの対話形式です。興味のある方は、是非ご覧ください。
というわけで、この続編を本日やってまいりました。名付けて「コンデンサマイク編」。ざっと書き出すと、Audio-Technica 4022と4049、Charter Oak M900、DPA 4041 T2と4006 A、Earthwork QTC50、Mojave Audio MA-100とMA-101fet、Sanken CO-100K、SCHOEPS MK-2g M222ACとMK-2Hg CMC-6Uxt。
今回もメーカー名、値段などの情報を一切知らされずに、同じ曲を延々と引き続ける。その後、試聴して率直に感想を述べるという方式だ。まあ、メーカーを聞かされても知識はほぼ無いに等しいので。。。。
田無の「Studio TLive」〜「月夜の旅」「Boys in Rolls」のレコーディングでお世話になっているスタジオ。勿論レーベルも持っている。
今日のスタインウエイの調子は今ひとつ。昨日ジャムセッションがあって、ガンガンに弾かれてしまった残骸といった感じ(笑)複雑なハーモニーの曲は避け、単純な曲で。
試聴してみて、どれも素晴らしい。リボンマイク時のような個々の強烈な個性みたいなものは感じないのだが、微妙な違いが判ってくる。詳しくは「Prosound」4月号紙面にて!!
結果だけ言うと、Mojave Audio とCharter Oakが私は気に入りました。今、思い出せないんですが、その時の直感的に感じた感想です。SCHOEPS の物も素晴らしかったです。結果的に、そんなに高価ではないものを選んだようでして。。。何でもブランドイメージや値段に左右されずに自分の尺度を持って行きたいと思います。
まあ、今回のピアノの調子、場所、曲調に合ったというだけで、また条件が変われば印象もかわるんでしょうねえ。
またまた勉強になってしまいました。
テスト中〜! ではありません。
でもマイクテストです。今日は田無のスタジオ「TLive」で、マイクロフォンをいろいろ試して、音の違いをコメントするという、前代未聞の(自分の中では)仕事。
サウンドエンジニアの青野氏からの依頼で「プロサウンド」という雑誌の取材だ。リボンマイクという種類のマイクのレビュー。13本のマイクを同じ条件の元、同じ演奏で録音し、聴き比べようという試み。
自分としては、そういう事に非常に疎く、良い音で録っていてくれさえすれば細かい事は抜き!という主義。よほど違和感が無い限り、エンジニアに注文を付けることなどあり得ない。それよりも音楽の内容に興味があるのだ。
「石井さんは、普段は自宅デモ録りの時は、どこのマイクロフォンお使いですか?」の先制攻撃に、ドキドキ。「あのう、自宅でデモは録りません。マイクも持っていません。あ、ライブチェック用の安いやつなら...」とタジタジ。ちゃんと聴いて違いが判り、コメントできるのだろうか?!
曲は短いものを10数回録って、いよいよ聴き比べ。注意深く聴いて行くうちに、良く判ってくるから、我が耳も捨てたもんじゃない。値段や見た目、ブランドイメージなどの先入観(そんなもの初めから無いが)に左右されることなくずけずけと感想を言って行くと、案外青野さんと意見が同じ!少し自信が出て来る。
いろいろ沢山あって全部挙げられないが、自分的には「AEA A840」というのがベストに思えた。まあ、これはピアノを録るということ、個人的意見なので、あまり責任感を感じていないが、そういうプロのサウンドエンジニアが読むような本に偉そうに言うのは、やはり少し不安あるなと思ったが、青野さんも同じ意見だったので安心しました。
楽器でもそうだが、職人さんが造る道具というものは美しい。見ているだけでも楽しく、ロマンがあるもんだなあと思った次第です。
「プロサウンド」は1月半ば発売だそうです。興味のある方はどうぞご覧くださいね。
写真手前の金色のほうが「AEA A840」です。
APECでお忙しい中、皆様お元気でしょうか?今日は奈良県に来ておりますが、紅葉もちらほら。秋の風情ですね。
今週は、月曜日は私的な都合でライブキャンセル、、、申し訳なかったです。
火曜は神保町の「アディロンダックカフェ」でハーモニカの続木力さん、ベースの吉野弘志さんとのセッション。ハーモニカの暖かい響き、素晴らしかったです。途中ハーモニカの落下で楽器故障!新しいハーモニカに変えて演奏というハプニング。初めて知ったんですが、年間3本ほど楽器を消耗するとの事。気に入った楽器は半永久的に使用すると思ってたので、へええ〜!!そうなんですね!という勉強になりました。このバンドは、かなり先ですが、来年2/1に同じ場所でありますよ。
水曜は「NARU」での久しぶりのトリオ。初顔合わせの川村竜、江藤良人。新進気鋭の川村君、大胆不敵なアプローチで刺激的な演奏になりました。来月12/13も同じメンバー、同じ場所で!!是非いらしてくださいね。
木曜、ちょっとした事件が!昼間秋葉原のスクールでのレッスンを終え、ライブに行く前に腹ごしらえとラーメンを食べたところ、会計の時に財布を忘れたことに気がつき気が動転。。。
「あのう、すいません。財布がないんです。忘れてきたようで。。。」
「そうですか。。。なにか身分を証明できるものありますか?免許とか保険証とか。」
「すいません。。。全部財布に入ってるんです!」
「うーーーん、困りましたね。」
「手帳じゃだめだし、携帯だって証明にはならないし。。。。あ、そうだ!私こういう者です。」
と、取り出したのは、「超絶ジャズピアノ」!!
「私ピアニストで、この本を執筆したんです。写真も載ってるし、ね?本人でしょ?」
「そうですねえ。。。わかりました。また今度お金持って来てくださいね。それまで本は預からせていただきます!」
悔しいので、スクールまで走ってお金を借りて払いましたとさ。もう少しで無銭飲食で警察に突き出されるところでした(汗)
というわけで、身分証明書にもなる「超絶ジャズピアノ」リットーミュージックから絶賛発売中です!!
その後、無事に中野にたどり着き、「スイートレイン」の開店一周年記念ライブ、無事盛り上がりました。
昨日金曜は横浜「Jazz Is」で初のソロ。ジャズジャイアンツの名曲の数々、普段あまり演奏しないスタンダードを演奏。いい空間、いい時間でした。来年1/27に同じ場所でお会いしましょう!!
そうそう、私にしてはめちゃくちゃ早く、来月スケジュールアップしました!師走はジャズですね。ライブですよ!お待ちしております。
まだ大阪音楽大学に在学中の1983年頃、初めてキースジャレットを聴いたんだと思う。友達に「ケルン」を聴かせてもらい、全部即興でやってる。。。と聞き、「うそだあ!」と思った。
ジャズを始めたばかりで、スタンダードをかたっぱしから覚えていた頃。キースがスタンダード集を出すというので買って聴いてみた。凄いのは解るが、さっぱり何をやっているのか判らなかった。
1985年、トリオ初来日の際、大阪厚生年金ホールで初の生キースを目の当たりにし、打ちのめされる。
それから、25年間、キース来日の際には必ず、最低1公演には行っていたので、ざっと数えて、ソロ、トリオその他合わせて17〜20回くらいコンサートに足を運んだと思う。「Live at East」、「Always Never Let Go」、「Yesterdays」、「Radiance」の作品が生まれた場にも実際いたことは財産だなあ。。。。コンサート前にゲーイリーピーコックさんとお茶しながらお話を聞けたり、終演後飲みに行ったり、キースさんと喫茶店で隣合わせになり、あまりの緊張に固まって何も話しかけられなかった事、などなど楽しい想い出もある(笑)
今日、渋谷オーチャードホールに2年ぶりにコンサートを聴きに行くことができた。
キースジャレット65歳、ゲイリーピーコック75歳、ジャックディジョネット68歳。我々の前に元気な姿を現してくれた。それだけで歴史を感じてしまい、うるうるしてしまう。
徐々に上りつめて行く素晴らしいコンサートにスタンディングオベーションの嵐。その熱意は彼らに伝わったと思う。3回のアンコールに応えてくれて素晴らしい余韻を残したコンサートでした。
気がつけば、一年の半分が、もう過ぎ去ろうとしています。梅雨もまっただ中、ピアノやベース、ギターにとって湿気は大変な季節です。
本ブログ更新を大分滞ってしまいました。書く事が無かったのではありません。
実は、ここ一ヶ月半ほど、本を執筆しておりました。別に小説を書いていたわけではありません(笑) 生涯初の教則本です!一般的な理論書、ジャズ奏法の本ではなく、かなりパーソナルな内容となっています。テーマを決めて、自分ならこんなの弾くよ〜的な、自分の手の内をさらけ出したような本です。まあ、出し惜しみするような大層なものはありませんが。。。。
お手本とカラオケを収録したCDも付いた、お得感溢れる本になると思います。ジャズピアノを学んでいる方も、弾かない方も、聴いて読むだけでも楽しい内容になったかなと思いますので、出版された暁には皆さん是非お買い上げ下さいませ!
8月末にリットーミュージックより発売予定です。詳細は判り次第、こちらで紹介していきたいと思っています。
今日は代々木上原の素敵な音楽ホール「ムジカーザ」でギタリストの吉田次郎さんのコンサートに出演してきました。閑静な場所にあるこじんまりとした、良い響きのホールでの演奏、楽しんで来ました。
明日は、ワールドカップ大切な日本戦ですね。夜中の放映らしいので、夜ヤキモキされている方はライブで一旦サッカーのことは忘れましょう!!明日、立川「ジェシージェームス」で「He Knows Trio」の演奏があります。メンバーは須川崇志(b)和丸(ds)です。お越しをお待ちしております。
ジャズ界最後の大物、ジャズピアノの神様「ハンク.ジョーンズ」さんが亡くなった。91歳。去年も今年も元気な噂を聞いていたので、びっくりしました。
モダンジャズの歴史と共に生き抜いてきた生き証人がまた一人去ってしまった。。。。残念でなりません。キャノンボール・アダレイの「サムシン・エルス」。。。マイルス.デイビスの枯葉のミュートプレイで御馴染みの大名盤でのいぶし銀のプレイに心動かされたのは、私がジャズを始めて間もない頃。チャーリー.パーカーやエラ.フィッツジェラルドとも共演し、近年は「グレートジャズトリオ」での恒久的活動は止まる所を知らないかのようでした。
我が、大阪音楽大学ジャズコースの名誉教授として何度も来校され、素晴らしいコンサートも開かれた。
おととしの「東京JAZZ」のオープニングパーティーで90歳のお誕生日を迎えてケーキのロウソクを嬉しそうに吹き消しているのを見たのが、最後に私が見た姿でした。
ハンクさん、長い間お疲れ様でした。大らかで、茶目っ気たっぷりの人柄、深い音色、我々は忘れないでしょう。ありがとう!!
夜桜見物にしては、寒すぎた昨日の夜でしたね。上野公園には日曜とあって、たくさんの花見客が
集まっていましたが、風邪ひかないかなあ〜と、心配してしまいました。
私はといいますと、夜桜見物に行ったのではなく。。。秋葉原でのレッスンを終え、上野公園の奥のほうにあるホールにコンサートに行ってきました。
その風格ある建物、ご覧になったことありますか?旧東京音楽学校奏楽堂という重要文化財。
「明治23年に創建されたこの奏楽堂は日本最古の木造の洋式音楽ホールで移築後、昭和63年1月に国の重要文化財に指定されました。」と、ウエブサイトにはあります。現東京藝術大学のホールとして機能していたんですね。ここで、滝廉太郎、山田耕作、三浦環らが演奏していたそうです。日本の近代音楽の誕生の真っ只中に栄えた音楽堂。風格と気品、建物そのものが芸術品です。
オーケストラも乗っかる、かなり大きなステージ。客席と舞台の間には少しスペースが空いている。オーケストラピットだったのだろうか。。。?オペラも上演されていたのかもしれない。
肝心の音響も良かったです。近代のホールにあるような「密閉された中での音響の良さの追求」といった感じとは正反対で、悪く言えば外の音も丸聞こえ〜みたいな開放感(笑)の中、実に自然なアコースティックな音が心地よく染み渡りました。
あ、何のコンサートだったかって?書き忘れましたが、金澤英明バンドによる「春」というコンサートでした。溝入敬三さんとのダブルベース、柴田敏弥のピアノ、石若駿のドラムによる幽玄な音楽でした。
飛び入りで一曲弾いてきました!!
もう、一年の6分の1が経ったのですね。もう3月です。
暖かい日が一日あったと思えば、また寒く雨が続く。でも着実に春がすぐそこまで来ているのを
実感しますね!早く「Spring is Here」を!
先月末には横浜ダブルヘッダー、翌日徳島ダブルヘッダーという過酷なスケジュール。
横浜相鉄ジョイナスでの太田恵資(vln)津村和彦(g)という組み合わせのトリオ。スタンダードあり、フリーありのジャズに囚われない楽しいステージとなりました。太田さんの草原を行く風のような大らかさ、津村さんの魂の叫びのような熱いギターに胸を打たれました。
夜は「上町63」での初顔トリオ。市野元彦(g)工藤精(b)。これまた楽しかった。市野君とは初対面。音は聴いていたのだが、予想以上に素晴らしいプレイ。よりスペイシーにより自由に音楽を楽しんだ。有意義な一日だった!
翌日は朝5時すぎに出発し、徳島へ飛ぶ。今年早くも二度目となる猪子恵(vln)との共演。1月のコンサートが好評だったようで、郊外の相生森林美術館でのアフタヌーンコンサート。9時前には徳島に到着し、車で1時間半。のどかな場所にある、木をテーマにした美術館。非常に眠たかったが、自然から元気をもらい、クラシック、タンゴ、ジャズを楽しく演奏した。地元のお客さんの暖かい声援もとてもうれしかったです。夕方徳島市内に戻り、これまた素敵なレストラン「花杏豆」での神崎薫(b)大崎弘一(ds)を加えたカルテット。地元のミュージシャン達とのセッションを楽しんで、長い一日が終わりました。
6日には滋賀県の彦根へ。日野皓正クインテットの本格始動だ。素晴らしいホールでのコンサート。この久しぶりの緊張感。暖かいオーラを出すお客さんと相まって良いコンサートになったと思います。
実はここ彦根、大阪で活動していた頃に月に2回くらいのペースで来ていたのだ。カワイ楽器でのジャズセミナー。懐かしい顔の当時の生徒さんが4人会いに来てくれた。感激でした。通っている頃はあまりわかりませんでしたが、素朴な城下町が残っている土地でした。時間あったらゆっくり散策してみたかったな。
このところ、参加させていただいた作品が二つリリースされたので紹介させていただきます。
一つは、「The Jazz道 アドリブの扉」という、池田篤(as)が監修している管楽器向けの教則本。ご丁寧にアルトサックス用、テナーサックス用、トランペット用と3冊まとめて出版されている。初心者向けで、非常に懇切丁寧な本です。ここで、僕は付属の模範演奏CD(カラオケ付き)に参加しています。
ヤマハミュージックメディアより出版されています。
もう一つは鈴木央紹(ts)の初リーダー作「Passage of Day」。ルパンで有名な大野雄二さんプロデュースによる意欲作で、参加ミュージシャンも豪華なアルバムに仕上がっています。
写真は相生森林美術館に展示されている曲がった巨木。
今年もよろしくお願いします!!
昨年は、本当にあっという間に一年が過ぎ去っていきました。今年は腰を据えて一歩一歩確実に
「牛歩」のように(笑)?自分の音楽を熟成させていきたいです。焦らずに、ゆっくりと。
まずは、今月31日の「石井彰Trio&Quartet Concert 2009」に照準を合わせ、良い音楽をお届けできるようにしたいです。
その他、「ソロツアー第一弾〜西日本行脚」や「Scene of Jazz CD発売記念ライブ」や「北浪良佳、井上淑彦、石井彰プロジェクトツアー」などなど、今月は目白押しな内容となっております。是非お越しくださいませ。
新春弾き始めは、明日4日、横浜「ファイブスターズレコード」で田村博(p)太田恵資(vln)という初顔合わせのステージ。というか、初対面の方々!果たしてどんなことになるやら?!15:00からの新年会を兼ねたようなステージになると思われ。おせちに飽きた方は是非どうぞ。
帰国致しました。パリがあまりに寒かったので、暖かく感じます!
とにかく、この一週間、良い人々、素晴らしいパリの街並み、芸術、食べ物に出会え、フランス流の合理的かつ、独創的な考え方に触れることができて幸せでした。
ライブが終わってからは、ドラマーのクロードさんと会って、録音を聴いたり食事をしたり、街をきままに散歩したりと残りの時間を過ごしました。
日曜日には教会に無料コンサート。ブラームスのヴァイオリンコンチェルトとシンフォニーNo.4を無料で?と半信半疑だったが本当。満員のお客さんも熱心に聴いている。休憩時間にはオケのメンバーが普通に客席に来てお客さんと普通におしゃべりしたり。いいなあ。。。。。こういうのって。芸術が生活に浸透している。当たり前の光景って感じで。
オランジェリー美術館ではモネの睡蓮を目の当たりに。2つの楕円形の部屋に8枚の絵。池の真ん中に佇み、光を浴びているような錯覚に陥る。神々しいまでに!
エッフェル塔にも登り、おのぼりさん気分を満喫!!
食べ物で気に入ったのはやはり、牡蠣。山のように出てくる牡蠣と黒パンをほおばりながら、辛口の白ワイン!!ワイン党ではない私でも、この組み合わせにはちょと言葉が出なかった。。。。。。
しかし、本当に散歩するだけで満足してしまう。街中が全て芸術の様だからか?異国への憧れ?
日本の細やかな神経や控えめな(悪く言えば引っ込み思案)気質も独特なものと思って誇っていいのでは?もっと日本人としてのアイデンティティーを持っていこう!などと思いを巡らせながら時間はあっという間に過ぎ去ってしまった。
次回またいつフランスへ行けるかな?
写真はエッフェル塔からの眺め。セーヌ川が見えます。
18日 朝からドラマーのClaude Salmieriさんの自宅へ向かい、曲などの打ち合わせ。閑静な街のアパートの一階がリビング、そして地下にスタジオが。。。。羨ましい!!
お昼になり、ベーシストのPhilippe Chayebさんが到着。まずはランチ。近くのレストランで、まあ、二人とも食うわ食うわ飲むわ飲むわ。ワインは普通、その後コニャック飲みながらステーキガツガツいってます。フランスの方、ワイルドです!まあ二人とも一般的にイメージするフランス人と違い、「濃い〜」のだ。
しかし、リハーサルはきっちりほぼ4時間休み無く続いた。なかなか達者な方々だ。クロードさんの曲は少々コンテンポラリー系で難しい。ドラマーでありキーボードも弾くからサウンドも多彩に広がる。
本番が楽しみになって来ました!
夕食はサンジェルマン.デ.プレという所にある「ル.プロコープ」というパリ最古のレストランで会食。フランスの日本人会の会長さんも紹介され、緊張も高まる。が、生牡蠣が異常に美味しく、ワインも進み最高の夕食となりました。
19日 オフなので、一人きままに散歩。まずはシテ島のノートルダム大聖堂へ。14世紀に完成したこの大聖堂はゴシック様式の建築、彫刻、ステンドグラスなど美術史上重要な位置を占めている。入り口の門にほどこされた聖母マリアとキリストの彫刻は圧巻。
中へ入るとまさにタイムトリップ。中世の空気がそのまま残っているようだ。静寂と濃密さが同居する。高い天井を見上げると天に吸い込まれるかのようだ。
シテ島からヨーロッパ写真美術館へ。Sabine Weissという写真家の作品群に非常に感銘を受けた。
お次はルーブル。中へ入ると2,3日出て来れそうにないので建物だけ見学。うーん巨大だ。。。
そして、オペラ大通りを行き、オペラガルニエに到着。オペラ座の怪人の物語を生んだ場所だ。1875年に完成し、貴族の社交場として栄えたが、オペラバスティーユが出来てからはバレエを中心に上演している。これまた荘重な建築物である。
夕食を軽くステーキで済ませ(笑)、もい一度ノートルダムへ。出口付近に張ってあった小さなポスターを見逃さなかった。「本日オルガンのリサイタル有り」
こんな機会はめったにあるもんじゃない。しかも「Hommage A Olibvier Messiaen」とある。メシアンのあの素晴らしい響きをノートルダムの大オルガンで聴けるのだ!!「Les Corps glorieux(栄光に輝く体)」
演奏は若手オルガニストのYoann Tardivel Erchoff。大聖堂の隅まで響き渡るオルガンの音色は時に儚く、時に吼える。時を忘れて聞き入った。鳥肌が立ちっぱなしだった。寒さのせいもあっただろうが。。。。夢のような経験ができる。これがパリなのか。
夢から覚めやらぬ間に、凱旋門からイルミネーションが輝くシャンゼリゼ通りを歩いて今日は終わり。長い散歩だった〜!
明日からのライブへのイマジネーションも湧いてきました!頑張ります!
写真はノートルダム大聖堂の入り口の門です。
多田誠司さんのブログで書かれました通り、この度「the MOST」での活動を脱退させていただくことになりました。
誤解のないように申しますと、バンド内の問題、人間関係の問題等があったわけではなく、全く個人的な思いで多田さんに脱退の旨を申し出てわかってもらえたという事です。
詳しくは申しませんが、自分の音楽人生に於ける大きな岐路になるのではと思っています。自分の自分の為の音楽をもっともっと追求していくべきだと思ったのです。
自分のトリオ、新しく発足したカルテット、そしてソロ活動、また新たなプロジェクトに心を注いでいきたいと思っています。
the MOSTでの活動は楽しく大きな意味を持っていました。応援してくださっていたファンの皆様に感謝しております。そして、多田誠司、上村信、大坂昌彦、各氏に多大な感謝に意を表したいです。ありがとうございました。
27日、午前2時半。ヴォーカリストの越智順子さんが亡くなりました。
大らかで、愛に満ち溢れた人でした。そして底抜けに明るい面、深く鋭く世界を見つめる目を持った人でした。
愛嬌のある笑顔。堂々としてユーモアもたっぷりのステージ。魂からこみ上げる歌声。忘れることが出来ません。
あまりに若すぎる死が残念でなりません。
オチジュン、安らかに。あなたを忘れる事はありません。お疲れ様でした。
今日は長崎に入り、花火大会を見ました。あたかもオチジュンを天国に送るかのように目に映った。
池袋の芸術劇場のキースのソロコンサートに行ってきました。何年ぶりかなあ。前回のソロも同じ会場で聞いて、お客さんに咳をするな!こっちはどれだけ大変な思いをしてピアノを弾いているかわかって欲しい!みたいなお説教があったり、主催者からお客さんにキースを聴く心得。。。。みたいな注意書きがあったりして少々うんざり。だったのだが、さて今回は!?
開演前にキースからのメッセージがアナウンスされる。「ピアノは宇宙なのです。単純なコードさえ回転しているのです。その波動を一緒に体験してください。」みたいな異例の事があった。
さて、いつもの様にうつむきながらピアノに向かうキース。ピアノは比較的新しいと思われるハンブルグスタインウエイだ。
前半は神のように、後半は人間らしく。これが今回の決定的な印象。
前半はあくまで透明な破綻のないサウンドを追い求めた無調な世界。明らかに、2部構成か2曲として演奏したのかは定かではないが、45分ほどのロングバージョン。こういう分析はいやだし、意味も無いがあえて表現するなら、サウンドのテクスチャーはドビュッシー、メシアンを彷彿させるような浮遊感溢れる音でした。これほど綺麗で透明感が出せるのかという極地のような演奏。最後はお得意のゴスペルタッチのブルース!
休憩時間に気をつけてステージを見ていると、調律師の人がチェックに出てきたが、確認だけで一切調整は行わなかったところを見ると、よほど抑制しつつピアノを鳴らし切っているのだなあと思いました。
あれだけのチャレンジングなサウンドを奏でた後、気分を変えてショートピースでやるかな?でももっと行って欲しいなという思いが通じたのか、より過激なアプローチで始まった2部の一曲目が今日のハイライトだったように感じました。アブストラクトな音使いは大差ないが、明らかにサウンドの色合い、温度感が熱を帯びている。人間キースとして前半を超えてやるというような気迫を感じた1曲目でした!またあえて表現するなら、ストラビンスキーやプロコフィエフ、ショスタコーヴィッチのような近代ロシアの作品、すなわち何か(社会主義だったりする)に対抗するかのような強い意思。。。躍動感溢れて感動的でした!
2曲目からは、さすがにキースも人間だという感を持って、より親しみを感じたり。あ、前の曲のリズム感や、サウンドのテクスチュアを引きずってるなという直感をキース自身も感じたのか、20秒ほどで方向転換。本編ラスト曲も少ない音使いで無調でシンプルに空間的にいくのかた思えば、いつの間にかDのキーに落ち着き、キース独特の「祈り」の世界へ。それはそれは素晴らしく神々しい響きでしたが。
アンコールでは解き放たれたようにジャズテイスト溢れる即興に続き、「My Wild Irish Rose」「Easy Living」の渾身のプレイでキースは放たれた。
会場はスタンディングオべーションの嵐!久々に良い音楽聴きました。自分が直に聞いたソロコンサートではダントツの出来に感じました。そしてなにより、キース自身の悟りというか、リラックスしていながら緊張感を極限にまで高めていくプロセスにキース自身の年輪を感じずにはいられませんでした。
キース、どうもありがとう!!!!!!!
昨年はほんとうに慌しくも音楽的には深みを増す事ができた一年だった。
1月の「けやきホール」でのトリオコンサートに始まり、北浪良佳のCDプロデュース、日野皓正クインテットのドラマーのチェンジ、そして音楽の方向性の大転換。ハーモニーホールでのソロコンサート。the MOSTでのツアーもたくさんありました。
2008年はどんな年になるだろう?
まずは健康面に気をつけて体力も付けていくこと。年末はツアーが少なく「ビリー」がサボり気味だったが、またジム通いを始めよう。
今年こそは、自分の音楽を突き詰めて行きたい。リーダー作もご無沙汰なので是非実現させたい。作曲も沢山したい。
写真のセンスもアップさせたいなあ。。。(笑)
今年も充実した演奏、創作をしていきたいです!今年もよろしくお願いします!!!
海上自衛隊のイージス護衛艦「こんごう」が米国以外で初めてミサイル防衛システムの基幹をなす海上配備型迎撃ミサイルの迎撃実験を成功させたというニュースを聞いた。
ふーむ、テクノロジーの発達は素晴らしい。攻撃してくる弾道ミサイルの極小さな弾頭目掛けてミサイルを大気圏外でぶつけて阻止してしまう。切り札を作り出したんだなあ。
しかし、このシステムを開発するにあたってどれくらいの予算が使われているのだろう?
核ミサイルを保有する北朝鮮や中国に対する牽制。このシステムでミスした分は地上に配備されているのパトリオットや2隻目のSM3搭載イージス艦で完璧に国土はカバーされるらしい。
中国や北朝鮮はこれで現在保有するミサイルが役に立たないことを知り、あきらめるのか?いや、それをも上回る武器を開発するんだろうなあ。そして、それを迎撃するためのシステムが開発され。。。。。。。。。。。。
このシステムが実際に使用されることはないんだろう。
カードを保有するためだけのいたちごっこ。。。。。。。。。。。。。あーーー無駄だ。もっとしなければならないことが山積みだろうに。地球温暖化防止を筆頭に。
温暖化と言えども、ほんとうに寒くなってきました。皆さん、流行風邪には気をつけましょう!私はなんとか、体調が元に戻りました。お腹にくる風邪はきついっす!
今週はいよいよ恒例のSTB139のクリスマスライブです。さらに気持ちを引き締めて年末にかけてラストスパートです。
ウイーンの老舗ピアノメーカー「ベーゼンドルファー」が、なんとヤマハに完全買収されたらしい。
これを聞いて思ったのは、この、ヨーロッパの伝統ある歴史的なピアノの音を壊さないで大切にして欲しいということだけだ。
年間の生産台数が300台ほどに留めて手作業による緻密なピアノ造りを守り続けているメーカーだけに、日本の大量生産を誇る工業製品としてのピアノと同じにしないで欲しいな!
ウイーンの工場と従業員はそのまま存続らしいし、品質は保たれる。。。。。だろうが。世界的財産を守るためにヤマハが投資したという美しい話になればいいと思うのだが。
逆にヤマハがベーゼンのノウハウを学んで品質向上の為に勉強してくれれば、それはそれで意味のあることだと思います。
どちらにせよ、ベーゼンドルファーとヤマハに意味のある未来があって欲しいと願わずにはいられません。
僕が大尊敬するブラジルのシンガーソングライター、「Ivan Lins」のライブを聴きに東京ブルーノートに出かけた。
もうかれこれ20年近く聞き続けている最も憧れているシンガーそしてコンポーザーだ。彼の書く曲にはマジックがあるのだ。
思い起こせば、NYで9.11のテロが起こる直前、「That Early September」のレコーディングを控えて曲作りや練習に励んだマンハッタンでの日々。NYのブルーノートにイバンさんが出演しているのを知っていた僕は、まだ完成していなかった「Voices in The Night」の見本盤というよりはCDRをカラーコピーで作ったジャケットに入れ、演奏後に彼に面会を申し込んだのだった。快く楽屋に迎え入れてくれた彼は
「Setenbro」が演奏されているCDを見て「ありがとう。聞いてみるよ!」と受け取ってくれたのだ。
普通、どこの馬の骨とも解らない日本人の自費製作まがいのCDRなんか聞いてくれるはずもない。。。。。まあ直接本人に渡せたから満足して帰って、翌日からのスティーブ.スワロウさんとのレコーディングも無事終えて。帰国した翌日。。。9.11だったのだ。忘れられない夏だった。
それから月日は経ち、2003年にイバンさんは東京にやって来た。もちろん二日続けてブルーノートに足をはこんだ。
面会を申し込んでステージに感動したことを伝え、新録音の「Synchronicity」のCDを手渡した。じっとジャケットを見つめた彼は、「Akira.....Akira.....?Akira Ishii....?前にチープな感じのCDくれたか?」「はい、NYで見本のCDをお渡ししました。」「あーーーーーっつ!覚えてるぞ!Setembroを弾いてくれてたな!あれは良かったぞ!カミサンも気に入っているよ。」「ほんとですか!?感激です!!」と、こんな会話を交わし、また明日聞きにくると告げて別れた。
翌日、また楽屋を訪れた僕を見つけるや否や、イバンさんに「Akira!!」といきなり抱きしめられたのだった!「CD聞いたぞ!Saind de Mimをあんなに素晴らしく弾いてくれてありがとう!!」幸せの極地だった。長いことラブコールを送り続けた甲斐があった。
「僕の夢は、あなたと共演することです。」「もちろん!いつかやろう!!」
この約束は未だ果たせずにはいるが。
今日、4年ぶりにイバンさんのライブに行って、相変わらずの愛溢れる歌声に酔いしれた。大好きな
「Bilhete」も初めて生で聞けて、「Ai Ai Ai Ai」で盛り上がり、最高のステージだった。
終演後、今回は面会は店のスタッフに断られ(怒)仕方なくサイン会の列に並ぶ。
やっと番が回ってきた。勿論顔は覚えていまい。「Akiraと書いて下さい。」と買ったCDを差し出すと、「ん?Akira?。。。。。。。ピアニスト?」「そうです!!!」「おーーーーーーーっ!ありがとう!!!」「また会えて嬉しいです。あなたの歌と曲を愛しています。」「ほんとうにいつか、一緒にやろうな!メアド書いておくから、メールくれよ。」
まだ渡してなかった「Embrace」と「Seane of Jazz〜Summer」と名刺を渡して別れた。表参道の風が気持ち良かったです!!!
何か事が運びそうな予感。
8月6日、我々は石垣島に上陸。さらに日差しは厳しい。もはや日本ではないような感覚に襲われる。
さてと思いきや、大変な現実に直面する!!
台風6号が八重山諸島を直撃か!?!という。石垣島は日本最南端、すぐ西は台湾だ。
7日はコンサートだ。それは絶対に無理という判断。予備日として8日も押さえてあるのだが、それも無理をしないほうが。。。。という判断がされた。この辺は台風の速度がまだ遅いのだ。
そして最終決定がなされました。コンサートは9日決行!!
飛行機の手配なども着々と進められる。手はずは整った。こちらの告知もスムースに行われた。
あのう。。。。。。。。僕9日にライブが。。。。。。これは仕方ない。
すいません!!!9日の「上町63」での安カ川大樹(b)とのライブは泣く泣くキャンセルさせていただきました。ほんとうにお店や安カ川君、お客様には申し訳ないです。とは言え、6日には石垣島の町並みや美しい海を少し楽しみました。今現在7日18時ですが、風がかなり強くなってきました。今年3連発で台風に遭遇です。
今年のゴールデンウイークは忙しかった。
「ブルースアレイ」でのthe MOST、「サムデイ」での古野光昭(b)カルテット、「上町63」での古野多田石井トリオ。
二日続けて、珍しい「ニューヨークスタインウエイ」でライブも。ただでさえ東京に存在自体が少ないし、スタインウエイがあるライブハウスも珍しいのに。偶然ってあるもんだ。
上町では初めての取り合わせのトリオで楽しかった。開始時間も早かったにもかかわらずたくさんのお客さんにいらしていただき、ありがとうございました。レコーディングのミックスダウンのために上京していた北浪良佳(vo)も飛び入りし、またまた盛り上がりました!!
そう、このGWは「世田谷ドリームジャズバンド」のレッスンとレコーディングの仕上げにかかりっきり。ドリバンはいろいろ問題も出てくるが、彼らはがんばって自分たちを表現し始めたので、7月のコンサートが楽しみだ。
レコーディングは「演奏を録音」「録った音をバランスをとってミックス」「曲順を決めてマスタリング」という作業に分けられる。その中のミックス作業は最も時間がかかる。バンドの形態や音楽の種類にもよるが。今回の北浪良佳のレコーディングはセッションごとに楽器編成がかなり変わるため、手間取っているのだ。結局まだ半分しか終わっていない。。。。。。。今週にはあげなければならない〜!大変だ!!
今日だけは久しぶりのオフ。横浜の県民ホールに「Keith Jarrett Trio」のコンサートを聴きに行った。久しぶりのトリオによるコンサートだ。
キース.ジャレット ゲイリー.ピーコック ジャック.ディジョネット
不滅のトリオだ。もう20年以上。このトリオの歴史は自分のジャズ歴そのものだ。このトリオが目標であり、あこがれだった。現在はそのあまりに強すぎる呪縛からは逃れられつつあるとは思うが、最も影響を受けていることは間違いないし、否定するつもりもない。
いつもの様に飾りの全く無いステージが暗くなり、3人が現れる。登場するだけで絵になるトリオだ。
毎回、儀式であるかの様にピアノソロによるイントロで静かに幕を開ける。今日も最初の曲は「All of You」。何度聴いたか分からない。シンプルな音使いからだんだんハーモニーが発展し始める。いつもよりちょっと遅めのテンポで落ち着いた感じの滑り出しだ。
続いて「Doxy」「Skylark」「題名忘れたBlues」「Someday My Prince Will Come」とあっさり1部終了。
んんんん。なんか変。何か集中しきれていない。心にぐーーーーーーーーーーーーっと来る瞬間が皆無だった。。。。こんなのは初めてだ。後半に期待しよう。
後半が始まる。2曲、聴いたことの無い知らない曲が演奏される。なかなか面白い仕掛けのあるサビありの3拍子のブルース。オリジナルかな?そしてボサノバチックな歌物っぽい曲。この曲あたりからキースの音に魂が入り始めたように感じた。ゲーリーもパラパラ弾かずに低音部でじっくりと弾きだした。ジャックは相変わらずテンションが低いままだったが。。。そして「Sandu」。キースに火がついた。次の「Late Lament」が今日のベストだったように思う。3人がしみじみと心を込めて演奏したと思う。そして「Bye Bye Blackbird」で終わり。だいぶ盛り返したとは思うが、全体の印象は75パーセントくらいな感じ。
アンコールはいつものように「When I Fall in Love」「Stright No Chaser」と続いた。
最後の「Stright No Chaser」で初めてジャック.ディジョネットが仕掛けた!突然、攻撃的なフリーな演奏!ゲーリーはピアノとドラムの激しいからみあいを見つめているだけ。演奏は2分くらいで突如「コーン」と終わったが、スリル十分に面白かった。今まで聴いた中でも最も印象に残る「Stright No Chaser」だった。
しかし、全体の印象は、そうは変わらない。今まで何度聴いたかわからないがワースト1だった。もちろん驚異的水準だ。とんでもない所まで行ってしまっている演奏も何度も目の当たりにしてきたからこそ、愛しているからこそ敢えて今日のコンサートには苦言を呈したい。キースジャレットトリオはこんなもんじゃあないんです!!!!!元々、奇抜なアイディアやアレンジを聞かせるトリオではない。極々普通なスタンダードを、その驚異的な3人の生命力でこれまでにないギリギリのところまで深め高めて行った所に人々は唖然とただ心を開いて聞き入るしかなかった。
マンネリと言われたか言われないかは知らないが、何度もこのトリオには新しいピークがあった。突如、全ステージをインプロビゼーションで押し切り、賛否両論があったりした時もあったが、自分には刺激的で新鮮だった。
もう大ベテランの域に達する大御所3人だ。枯れて渋みが出てきたという聴き方もできなくはないが。そうじゃないのだ。まだまだとてつもなく刺激的で新鮮な演奏が出てくるのだ。現にソロピアノのパフォーマンスは年々自分の限界に挑むかというような過激なアプローチを繰り広げているのだ。
自分も同じような歳のなれば考え方も変わるのかもしれない。
今日がたまたま調子が悪かったんだと信じたい。でも私はキースを応援し続ける。だって心の師匠だもん!!
ブルーノート大阪が終わり、あと二日大阪に残り、音大のレッスンやパーティーでの演奏の仕事をこなし、20日に博多入り。日野さんは大阪に残り、ゴルフをしてから博多入り。
みんな終日自由行動。私は初めての博多に戸惑う和丸の保護者と化す。おやつに「一風堂」のラーメンを食べ、天神のCDショップやカメラ屋さんをのんびり見て歩く。そして少し昼寝して晩御飯はとんかつ屋さんへ。和丸、若いだけあってよく食います!!
翌日は日野さん、金澤さん、多田さん、マネージャー田渕くんはゴルフへ。またしても残されることになった石井、和丸組はどうしようかと相談。
「映画いこうかな〜。シーサイド公園とかも行きたいなあ!」(ほぼ原文のまま)と和丸くんおっしゃるので
「よっしゃよっしゃ!」と、おじさん張り切ることに。
海は絶好のカメラ試す機会じゃあないか!!実は大阪で朝日新聞の大野さんにいいカメラを長期貸与していただいたのだ!コンパクトながら素晴らしいレンズを持った「ミノルタTC1」。楽しみだなあ〜!大野さんありがとう〜また作品見てくださいね!
翌日、お昼に集合し、まずバスでシーサイドももち海浜公園に行くことに。久しぶりの海を見て和丸うれしそう。海で育った子だからなあ。これまでの生活と180度違う生活で現に大阪で、体調を崩したりしていた。これだけ叩かない日が続くとエネルギーの発散に困ってしまうのだろう。
しばし浜を散歩して、ふと思う。今日は土曜日で行楽日和(でもなかったか)なのに、えらく人がまばらだなあ。。。。とても爽やかで気持ちよい!カメラも3台でいろいろ撮り比べてみよう。
東京タワーに次いで日本で2番目に高い「福岡タワー」にも。登ろう。地上120mからの眺めは爽快だ。博多湾にはたくさんの小さい島があるのを知った。韓国も見えるなあ。。。。。なーんて。
その後、天神にバスで戻り、賛成多数で「ハンニバルライジング」を見に行くことに。封切りしたばかりの土曜日の夕方。あまり混んでて立ち見だったりしたらあきらめよう。次回まで30分ある。なかなかいい時間だ。かなり歩いて疲れたのでロビーで座ってドリンクなんか飲んでても、そんなに人がいない。。。
劇場オープンして一番乗りで特等席をとる。映画始まっても、、、、ガラガラ。ありゃりゃ〜拍子抜け。客席一割にも満たない感じ。
内容は。。。。。まだまだ見ていない人が沢山だろうし、パス!!若き日の「ハンニバル.レクター」役の「ギャスパー・ウリエル」はなかなかいい味出していたと思う。深い悲しみを持ち狂気に落ちていく様を力演していたと思う。
映画を楽しみ、お腹もへってきたのだが、ホテルに帰り、たまった洗濯物を洗いにコインランドリーへ。ここは混んでいた!!(笑)
洗った洗濯物を乾燥機に放り込み、やっと8時すぎに「モツ鍋」屋さんへ。さすが本場のモツ鍋、旨過ぎる!!和丸大喜び!!さっきの映画にも関わらず、血が滴り落ちる「生レバー刺し」を貪り食うわたしと和丸。すごい光景やあ!〆にちゃんぽん麺もたらふく食べ大満足でした。
さすがにおじさん疲れた。さあ〜ゆっくり寝よう zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
「タローネ」と読む。イタリアの伝説的な調律師だ。名ピアニスト、ミケランジェリの調律をずっと担当していたり、ヤマハが初めてグランドピアノを作ろうとした時に招待され助言をしたりした人だ。
彼自身が、いろいろなメーカーのピアノを知り尽くした上で、さらに自分の理想のピアノを求めて妥協の無いピアノを作ってしまった。それが、幻のピアノ「TALLONE」だ。
以前、ひょんな事からお邪魔した、大阪吹田市にある「うたまくら」というピアノ工房の調律師の荒木さんからメールが届き、「面白いピアノが入りましたから、是非弾きにきてください。」とのこと。
18日は日野バンドはオフで音大の授業が3時過ぎからあるので、お昼頃に訪ねていくことに。
工房とレッスン室を兼ねた部屋には、でーんとタローネの180cmのグランドが鎮座している。落ち着いた木目調。他にもアップライトの「グロトリアン」「スタインウエイ」「ベヒシュタイン」、とても古い「ヤマハ」など、素晴らしい状態のものばかり置いてある。おっと、思わず涎が。。。。。
さっそく弾いてみる。第一印象は「弾きやすい!」
強烈な個性は無いのだが全てにおいて心地よい。音色は力強いが滑らか、飽きが来ない感じ、反応も早い、手の向こう側の弦が鳴るというよりは体に入り込んでくる感じ。「ベーゼンドルファー」のように凄いピアノを弾いている感じでこちらも構えてしまうことなく、あくまで自然に普段着のように心地よい。要するにストレスをまったく感じさせないのだ。これは地味だが凄いことだ。流石に、楽器としてのピアノと弾き手を結びつける事に目標を置いているであろう「調律師」の目指すところであったのではないだろうか?!
随所に見られる工夫がある。響版が丸く太鼓のような形に段が付けて丁寧に削られていたり、3本の弦の張り方が1本は独立、2本は折り返しになっている(普通は2本ずつ折り返しで隣り合う音と共有する1本がある。また全ての弦が独立している場合もある)ので、隣の音との干渉が無い。響版を支える駒の部分に薄く細長い穴や鍵穴のようなものが開いているのもバイオリンの駒の穴からヒントを得ているらしい。
とにかく、短時間でしたが、またとない経験をさせてもらいました!!幸せ!!ありがとうございました。
関西にお住まいで興味がある方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
月曜日から今日木曜まで、ヴォーカリスト「北浪良佳」のレコーディングがあり無事終了しました。
とにかく、疲れたああああああああっ!!!
このプロジェクトが発足したのは去年のこと。大阪音大の後輩である彼女からCDのプロデュースをいてくれないかというオファーがあったのだ。レコード会社は「ビデオアーツ」。そこの社長の海老根氏とは前から顔見知りだ。
プロデュースとアレンジャーとピアニストとして演奏するのを全て兼ねるのは正直大変だったが、今年に入ってからの綿密な打ち合わせと嬉しい偶然が重なり、今月を迎えた。
まずは選曲。なるべくメロディアスで親しみやすい曲。口ずさみたくなるような曲。すごく有名なんだけど、あまり人が取り上げない曲。これがまた難しい。
北浪の持ち味はオペラで鍛えた大らかな表現と、日本語の曲における説得力、ジャジーな雰囲気、それらが人懐っこいキャラクターと相まってライブでとんでもないパワーを生み出す所だ。反面、多方面に目が移り、焦点が絞りきれずに崩壊する危険を孕む所がある。今回はその長所を上手く取り入れ一本筋の通った物を作りたかった。が、やはりそこで一番苦労した。
今回のトンでもないハプニング!!
スペシャルゲストにフランスから素晴らしいアコーディオン奏者の「リシャール.ガリアーノ」さんが参加してくれたこと!!!!!
メンバーを選ぶ際、「何か普通の管楽器ではない他の魅力的な楽器を入れたい。例えばアコーディオン
とか、場合によっては弦を。」という発言に海老根氏は「リシャール.ガリアーノさんはいかがですか?」
...........「えっ?!今何とおっしゃいました?」
「調度その頃彼の七重奏団がピアソラのプログラムで来日するんですよ。弦もいますから彼らに参加してくれるよう頼んで見ましょう!」.......「えええええええええっ!??」
ガリアーノ氏のCDの販売権はビデオアーツにあり、今回の来日公演の招聘もそうなので実現したのだった!
他の日本側のメンバーは、井上陽介(b)、天野清継(g)、小沼ようすけ(g)、外山明(ds)、大坂昌彦(ds)という豪華メンバーが揃った。それにリシャール.ガリアーノ七重奏団。
なんと、まあ。。。
初日と二日目は井上、天野、外山とのカルテットのセッションと小沼とのデュオセッション一曲。
三日目四日目は天野さんと外山さんが抜け大坂昌彦が入る。
レコーディングは思わぬ面白さを増し、快調に進む。まずは外山さんの宇宙人ぶり!一筋縄ではいかない浮遊しているというか、不思議なグルーブうを叩き出し、常にバンドに刺激を与え続ける。そして初共演の天野清継さん。数々の種類のギターを操り、ブルージーかと思えば繊細に、そしてあるときは燃えるような素晴らしいプレイ。一曲だけ参加の小沼ようすけはガットギターでしっとりと聞かせてくれた。
二日目の4/10は早めに録音を終え、紀尾井ホールにガリアーノさんのコンサートに挨拶を兼ねて行く。今回のプログラムはほとんどがピアソラのナンバーによるタンゴコンサートだ。彼は生前のアストル.ピアソラとの親交が深く、ピアソラの後継者と言われている偉大なアコーディオン奏者だ。
メンバーはヴァイオリン二人にビオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ。
コンサートが始まりあまりのエネルギーの大きさ、心を揺さぶる音色、メロディーに涙涙拍手拍手の連続!!こんなに感動したコンサートなんて何十年ぶりかな?というくらい素晴らしすぎた!!
ブエノスアイレスシリーズ、天使シリーズ、そしてあまりに凄すぎた「リベルタンゴ」
のソロパフォーマンス!!!
終演後、楽屋に挨拶に行き、その暖かい人柄に安心するも、異常に緊張感が高まる。というのも、今回のプロジェクト用に日本のある曲を、このバンドを想定して生まれて初めてタンゴのアレンジを書いたのだ。ここ一ヶ月はたタンゴ漬けの日々だったのだ。果たしてこんなすげーータンゴバンドに僕の稚拙なアレンジなんかやってくれるのかな。。。。?
あくる日、午後2時に彼らはスタジオに現れた。まずは昨日のコンサートの余韻がまだ覚めやらないことを伝え、彼らも紀尾井ホールの響きがあまりに素晴らしく、何度もアンコールに応えたなどの話に花が咲く。(勿論、通訳の方いらしゃいましたよ)
すぐさまセッティングに入り、そしてリハーサル開始。ピアノも弾いてもらうので今日は指揮者に徹する。初めての音出し。緊張の一瞬!まずはタンゴではなく、僕の大好きな映画の中でも取り上げられていた、ある有名な曲。音が流れ出す。あーーーー想像した通り、いやそれ以上の響きだ。弦のメンバーはパリ管弦楽団に在籍する人もいて、ヨーロッパのクラシックのバリバリのプレーヤー達ばかりなのだ。当たり前だ!というより、そういう人たちに向かって棒を振ってること自体が変だ!!
そしていよいよタンゴ曲。定石や決まりなどは勉強せずに、ひたすらタンゴに浸かり、体で感じたままを譜面に書き付けていったものがいよいよこの最高のバンドによって再現されるのか!?
ここで見たガリアーノ七重奏団の素晴らしさ。まず感動したのは、彼らがそこまで真剣にやってくれるか!というほどディスカッションに応じてくれて、ガリアーノさんが的確にメンバーに指示を出し、徐々に彼らのサウンドになっていく過程を直に見れたこと!!僕の至らないアレンジを10倍ものスパイスを加えて見事に料理してくれたのだった。
感動.........ただ感動。僕のすぐ右横で、あのリシャール.ガリアーノが僕の指示や指揮に従って素晴らしい演奏を繰り広げるのをこの耳で確かに聞いたのだ。
当の北浪良佳なんて、もっと幸せだろう。このバンドをバックに従えて歌っている歌手なんかいるのかな!?彼女自身舞い上がっているが精一杯の歌を歌った。
こうして僕らにとって夢のような一日、いや二日は終わった。井上陽介も同じように彼らの音楽にやられてしまった。
そして、最終日。大坂昌彦の出番がやってきた。相変わらずシャープに、イマジネイティブにテイクを重ねる。とてもリラックスした中で全ての録音を終えた。
そして、ほぼ僕の右腕状態でいろいろ支えてくれた陽介に感謝!しかもカメラマンまでやってくれて大活躍でした!
まだ、いろいろな作業が残っていて全貌は見えて来ないが、北浪良佳の魅力が凝縮されたアルバムになるようにさらに詰めて行こうと思っています。
詳細はお楽しみに!!!!
ご無沙汰してしまいました!そしてすっかり春ですねえ〜!!お花見も今週中でしょうか?
このところ、家に篭りきってアレンジに没頭している。来月の北浪良佳(vo)のレコーディングのプロデュースを受け持ったからだ。内容は。。。。あっ!!と驚くゲストや企画があるのだが、まだ内緒!
最近はアレンジの合間をぬってちょこっとライブに出かけたり、世田谷ドリームジャズバンドの卒業入学式があったり、レッスンが始まったり。また飛んで帰ってピアノに向かいっぱなしの日々を送っています。
明日からは(もう今日だ!)ツアーに出かける。
札幌から、この4月に中学3年生になるドラマー石若駿を迎えてのトリオ。ベースは金澤英明さん。
岐阜、土岐、名古屋を回って4/1は東京に戻り、目黒「ブルースアレイ」という4日間。昨年秋の札幌でのライブ以来だからかれこれ半年経ってるのか....。さぞかし成長しているに違いない。とても楽しみだ!!
岐阜、土岐、名古屋そして東京の皆さん!!是非将来の大器の晴れ舞台を聴きにいらしてください!
彼は本当に素晴らしい音楽性を持っています。ドラムが上手いだけではなく、もうれっきとした大人な音楽性を身に付けつつあります。
ピュアで繊細な、そして大胆なドラミングが期待できそうですよ!
セッション505改め、セッション2007の司会でもお馴染み、またthe MOSTの発足に深く関わった素敵なお姉さま。と言えば....。。。。
そう、DJ小川もこさん!!!!
久しぶりに彼女の番組「MO' Cool Jazz」にゲストとしてお邪魔させていただきました。
私の近況報告や近況CDや告知、お勧め音源などをトークで綴る番組。最近、自分のリーダー作が無い(泣)私は、「Scene Of Jazz」の告知や紹介をたーんとやらせていただきましたっ!
しかし、このDJのお仕事もここまで来るとビックリさせられます。オンエア時間から選曲された曲の時間を差し引き、トークのパートの時間を割り出し、ぶっつけでその時間内に収めてしまう。こちらもぶっつけだが、もこさんの軽妙な話術に引き込まれうまくまとめさせられてしまっている。
うーーーーん、プロだ!!
オンエアは残念ながら地方局のみ。FM富山は3/18と25日の21:00〜 FM新潟とTJS(なんとロスの局!)は3/18と28日の21:00〜 FM徳島は3/22と29日 20:00〜 です。2週にわたってオンエアされますので是非お聞きくださいね!
お待たせいたしました!
今日明日、2月5日、6日の二日間、「けやきホール」でのコンサートの模様が無料でお聞きいただけます。
Please Chek It!!!!
J Jazz Netをお楽しみくださいませ。
今年もよろしくお願いします!!!!
大晦日からの4連休も終わろうとしている。ゆっくり休んだり、音楽聴いたり、練習も少しはしたり。
という目論みはもろくも崩れ去ったのだった。
ほとんどが掃除に、模様替えに費やされる。捨てるゴミも多い。よくもまあ、こんなに捨てるものが出てくるわ出てくるわ!いらなくなった本などをBook Offに売りに行ったりするものの、あまりの安く買い叩かれるのには寂しい気持ちになる。
とはいえ、仕事がないというだけで少しは体が休養された気分で嬉しい。
明日からはまた仕事始めだ。気を引き締めていこう!!
今年のモットーは「ゆとり」だ!余裕ができればその分、音楽に深く集中できるだろうしなあ。
今日は久し振りのオフ。お昼に大坂昌彦と共に名古屋駅に向かう。多田誠司は金沢へ、上村信は東京へと皆ばらばらだ。大坂くんは兵庫県西脇市に行くらしい。名古屋駅で彼と別れ、食べそびれた「ひつまぶし」を無理やり食べて新幹線ホームへ上がると、見慣れた姿が…。井上陽介と小山太郎だ!彼らも名古屋でライブだったらしい。世の中狭いなあ〜!!
大阪に着いたものの、このまま実家に帰ってだらだらするのも時間がもったいない!ということで、コンサートか映画に以降!と思い立つ。丁度良いコンサートがなかったので映画にする。映画館で映画鑑賞なんて何年ぶりだろう?
そしてクリントイーストウッド監督の「父親たちの星条旗」を見ることに。
太平洋戦争末期の硫黄島での攻防戦を日米両側からそれぞれ描く2連作のアメリカ側版だ。硫黄島戦のことはほとんど知らなかったが、これほどひどく無意味な戦いとは知らなかった。もっとも戦争自体、無意味で空しい物だが…。ひょんな事から「硫黄島の英雄」と祭り上げられた3人の帰還兵の心の葛藤を通して戦争の空しさ、人間の愚かさを描いたなかなか見ごたえのある映画でした。12月に封切られる日本側版も是非見てみたいと思う。
もし見た方いらしたら感想書き込んでくださいね〜!!
自宅のピアノ「Bechstein 7」が約一ヶ月ぶりに戻ってきた!!
朝9時から、業者の方によるピアノ入れ替え作業。代わりのピアノが入っていたので、まずそれを搬出後、ベヒを運び込むのだ。まず、防音室のドアをはずす作業から入る。グランドピアノは足をはずしてしまえば厚みだけなのでそれほど手間はかからないのだが、アップライトの場合、鍵盤部の幅がかなりあるのでぎりぎりで微妙なのだ。実際、ベヒは幅が大きすぎて鍵盤部は取り外して搬出したのだった。ピアノ運送のプロは本当に手際がよくて頼りになります。ピアノの事と家の壁などを考慮に入れて素早くピアノを運び出す。
久しぶりに帰ってきたベヒシュタインはさすがに貫禄がある。しばらく小さいサイズがあって慣れてしまったので、改めてその大きさに圧倒される。現代のピアノは高くて130cmぐらいなので140cmのピアノは巨大な壁のようだ。
寒い外を運ばれて温度の高い部屋に入ったので、たちまち結露がピアノを襲う!急いで組み立てて、環境に慣らすために、除湿機全開でクーラーを21℃に保ち、1時間そっとしておきましょうということになった。結露をそのままにしておくとあっという間に弦が錆びてしまうからだ。
1時間後「ユーロピアノ」の技術者の加藤正人氏と女性アシスタント技術者の村野さんが作業を開始する。加藤さんはドイツのピアノマイスターの資格を取得されており、以前ユーロピアノにおけるセミナーに参加した際にお話されていて、その後個人的に自分の楽器についての悩みを相談したところ、我が家にピアノを診断に来てくださったのだった。そのセミナーの時から、その静かな口調の裏のピアノに対する深い愛情を感じていた私は、この人に任そうと思ったのだった。楽器を入手した流通ピアノさんには悪いが、これは仕方がない。加藤さんも診断の際に「物もいいと思うし、修理も丁寧。だが、弦の取替えが中途半端なのと整調整音がいまひとつ。」と思っていたことをズバリと言ってくださったので、とてもすっきりしてお願いすることにしたのだった。
まずは整調作業から。鍵盤の微妙な深さの調節、ハンマーの細かい部品の交換、アルコールランプを使ってのハンマーの微妙な曲がりの修正などなど。非常に繊細な作業だ!ピアノも喜んでいるようだ。なんせ製造から102年経っているのだ。人間ならとっくに死んでいる。しかし木は生きているのだ!こうやって消耗部品を交換してやってがたついた部分を丁寧に直せばまだまだ使えるのだ。というか、今のピアノには無い枯れた、というか熟成した豊潤な響きを出すのだ。人間も一緒だなあ。。。。
そして何度も調律をしながら、整音作業。ハンマーを削ったり針を刺したりして音色を整えていく。これがマジックなんだなあ。羊毛を固めたハンマーの肩の部分に針を刺すと音色を変化させていくのだ。不思議だなあ。人間も針治療をするか!?なるほど、ピアノのツボなんだとか思ったり。
こういった作業を間近に見るのはホント楽しい!ピアノに対する愛情も深まるし、しくみを知ることによって楽器を弾くときに、より親近感を覚えるに違いない。
作業は延々と6時まで続いてやっと終わる。弾いてみてビックリ!!まさに上品にクリアに生まれ変わったのだ!もちろん弾き心地もしっかりしている。まさに、このベヒシュタインが本来持っている力を十分に発揮してくれたような無駄の無い力強さが備わったのだった!
今日のこの作業をしてくださった加藤さんと村野さんに感謝いたします(写真は加藤正人氏と村野さん)m(_ _)mありがとうございました!
その後、六本木アルフィーに飛んでいく。3日間続いた「北浪良佳」とのライブ最終日なのだ。代々木NARU、GRECOと素晴らしい歌声を聞かせてくれた彼女は、今日はベースに安田幸司を入れたトリオでさらに実験的に積極的に歌う。彼女の師匠の「伊藤君子さん」も聞きにいらしていて、どれだけ彼女が期待されているのかも窺い知れるところだ。今後の活躍を大いに期待したいです!
今月26日には兵庫県立美術館において、北浪良佳のコンサートが行われます。もちろん私も共演させていただく予定です。皆様、是非聞きにいらしてくださいね!
用事があって、八王子にある「ユーロピアノ」にでかけた。自宅のベヒシュタインが修理の為、入院しているのだ。その修理状況の確認を兼ねて工房見学をさせていただいた。
修理は順調に終わり、出荷待ち状態だが、ばらばらに分解されたまま。少々かわいそうだが、工房内でも相当立派にでーんと置いてありうれしくなる。
その後、中古ピアノが展示販売されているフロアへ。
「珍しいのが入っているんですよ!」 おお〜それは楽しみ!
なんと「STINGL」(シュティングル)だ!!大好きな本「パリ左岸のピアノ工房」で、主人公が巡り会ったピアノがシュティングルだ。本で読んで一度見たみたい、弾いてみたいと思っていたのだが、まず日本には無いと思っていた。もうすでに無くなったウイーンのピアノメーカーだ。
アクションも違えばダンパー部も変わっている。音を出してみるとこれまた聞きなれない音色!ハンマーヘッドのフェルトの回りになんと「鹿革」が張られているのだ。現代のピアノとはかけ離れた音。1892年製というんだから、明治時代の楽器。こういった音色でピアノは奏でられいたのか。。。ハンマーフリューゲルとピアノの中間的なものらしい。
本の主人公もこの音色に魅せられたのかあ…。
音色を言葉であらわすのは無理だなあ。ほっとする、なんとなく懐かしい音色。興味がある方は是非見に行くことをお勧めします!
写真もいろいろアップしました。
もうすぐ発売になる「Scene of jazz」のニューアルバム「Echoes of Autumn」がANAの国際線の機内プログラムでお聞きになれます。しかもフルサイズで全曲!!
ANAで外国に行かれる方、是非お聞き下さいね。
いやいや、是非お買い求めくださいませ〜!!!
この度、白血病チャリティー基金CD「Beautiful Gift」が10/10に「ヴィタリテミュージック」よりリリースされます。詳しくは→http://www.flrf.gr.jp/vitalite-music/
たくさんのミュージシャンがこの運動に賛同し、楽曲を提供しています。文字通りやさしい愛に包まれたようなアルバムに仕上がっています。ジャズとはちょっと違った趣ですが、興味のあるかたは是非ご購入いただいて、すこしでも白血病に苦しむ人たちの助けをしていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
昨日今日とレコーディングでした。奄美在住のヴォーカリスト藤あけみさんのCD製作にあたり、プロデュースを依頼されたのだった。彼女とは3年前に知り合い、奄美のカケロマ島と本島でライブをやったりしたのがきっかけで親交があり、鹿児島に行った際には彼女が経営する「ムジカアルテスタ」というスペースでライブをやらせていただいたりしている。
今回、奄美の島歌や彼女が長年歌い続けてきているフォークソング、オリジナルなどバラエティに富んだ曲を僕がアレンジを施し、彼女の新しい側面を見つけようというプロジェクトになりました。なかなか面白い内容になったと思います。しかしなんと言っても藤あけみさんの愛に溢れる歌声は全てを超越して素晴らしいです!
また発売になりましたら詳細をアップします。10月末予定です。
写真は藤あけみさん。
国産ピアノでも良心的な楽器を心をこめてコツコツ製作している所がある。
自宅から一番近所のピアノ製作所を発見した!大和市にある「ウイスタリアピアノ製作所」だ。
小田急線鶴間駅と大和駅との中間に位置し、決して交通の便はよくなかったが、街道沿いにその店はあった。決して敷居が高い感じはせず、落ち着いた店内にはお客さんは私だけだったが、突然の閉店間際の訪問にも関わらずとても丁寧で親切な対応を受ける。良いピアノを創っているなと直感的に感じる。
まず初めに触れた印象は、「派手ではないがいぶし銀のような落ち着いた格調高く気品のある音色」。
大正13年に創立者斉藤喜一郎氏によって蒲田に設立された蒲田楽器製作所は昭和31年にウイスタリアピアノ製作所と改称され、現在は2代目の成一郎氏に受け継がれている。
両者の略歴からドイツのグロトリアンとスタインウエイから伝統を受け継いでピアノを造りあげてきていることが解る。
しかし、それらに似ているわけでもなく、独自の魅力的な音色を備えていることは新鮮な驚きだった。
また素晴らしいピアノを見つけて幸せな気持ちになりました!
そう言えば、3日前のこと、急に(当たり前か!)電話がかかってきて警察だと言う。何も悪いことしてないし何事かと心配すると、以前14日だったか、事故の通報に関しての事だった。事故に遭われた方がお礼の電話をしたいのであなたの名前と電話を教えていいかということだったので、どうぞどうぞということになった。直後にその方から電話があり、その日病院で手当を受けたが入院せずに済んだ事、もう普通の状態で生活できるようになった事などを聞き、それはよかったですね〜ということになりました。ご本人は事故の経緯や場所など全く覚えておられない様子でしたので教えてあげましたが、本当に無事に助かってよかったと胸を撫で下ろしました。
今日は福岡に移動後、溜まっていた洗濯をし、マッサージを受け体も楽になりました。風邪全快まであと一歩!!梅雨明けした九州の空気は暑いです!明日からの九州ツアーまた新たにがんばります。
昨日はとうとう体調を崩してしまい、レッスンをキャンセルし、ゆっくり休んでなんとか回復。
今日は自宅近くの「ラシエット」にでかけ、バロック音楽とチェンバロについてのレクチャーにでかけた。
ラシエットのママさんがチェンバロという楽器に憧れ、とうとうあつらえてしまったのだ!
近松博郎さんというチェンバロ奏者バロック研究家の方のバッハについての講義とミニコンサート。人間バッハを語るといった内容で楽しいレクチャーでした。今日、初めて知ったことは、バロックのチューニング。チェンバロが現代のA=440より約半音低いというのは有名だが、当時のオルガンは1音高いピッチなのだ!かの有名な「トッカータとフーガ ニ短調」をCDで聞いた時、ホ短調なので近松さんに後から質問したところそれが判明。ということは、現代のチューニングのオルガンもあるということだな。僕の持っているCDでは確かに「現代の」ニ短調だからだ。あるいは昔のオルガンの調律でハ短調に移調したものを弾いているのか??とにかく当時もオルガンとオーケストラと合奏の時は大変だったらしい。
夜の部はチェンバリスト高橋尚子さんとおっしゃる足の速そうな(失礼!)方のライブ。残念ながらそれは聞けなかったが、ご主人の高橋辰郎さんとおっしゃるチェンバロ製作者の方が夕方いらして話をすることができた。高橋さんは、ここラシエットのチェンバロを製作された方であり、なんと彼の「Keith Jarrett」が所有するチェンバロを作った方である!なんでも、約20年前のキースの大阪公演(偶然にも僕はそのコンサートに行っていた!)の際、急にクラビコードというこれまた鍵盤楽器の元祖みたいなものをキースからレンタルを要請され、高橋氏の当時の2番目3番目製作の楽器を持参したところ、えらく気に入られて以来の付き合いだということだ。
ほんの少ししかお話は出来なかったが、大変興味深かったのは、チェンバロ、ピアノによる「音程変化の可能性」という考えたこともない方向性の話。詳しくは高橋さんのHPを参照されたし。まだまだ未知の世界は広そうだ。勉強勉強!!
写真は高橋辰郎氏と奥様の高橋尚子さんです。
是非一度、高橋さんの工房を訪ねてみたいものです!