Jazzピアニスト石井彰(Akira Ishii)の気まぐれな日記Blog 奈良の飛鳥へ。
9/28の日曜日はオフ。もの凄く良い天気なので(悪くても行くなあ)奈良へ見仏。初めての地、飛鳥へ。6世紀から栄えた仏教文化の中心地。大化の改新をはじめ、古代史の重要な足跡が多数眠っています。
まずは當麻寺。中将姫伝説の舞台となるお寺。若くしてこの寺で出家した中将姫が一晩で織り上げたと言われる曼荼羅図が本尊という変わった形。4m四方の美しい極楽世界が、これまた美しい須弥壇に祀られる。金堂には国宝の弥勒菩薩塑像が本尊、不動明王が御前立ち、四天王像が四方を守る形。白鳳時代の素晴らしい像の数々!講堂には鎌倉期の阿弥陀如来をはじめ、珍しい妙どう菩薩(字が変換できません)などが。キンモクセイの香りがほのかに漂う、とても静かで落ち着くお寺でした。
そして、近鉄橿原神宮前からレンタサイクルで飛鳥を自由に走り回るという作戦。まずは日本最古の飛鳥大仏がある飛鳥寺。推古天皇が聖徳太子、蘇我氏らと発願し、止利仏師により造られた銅像。面長で高い鼻は、とても特徴的。その他、阿弥陀如来座像、聖徳太子孝養像などが祀られる。堂内撮影が自由なのはとても嬉しい!
次は岡寺へ。自転車を途中で止め、心臓破りの急坂を登ってやっとたどり着く。ここは厄よけ信仰として有名で、本尊に日本最大、最古の塑像の如意輪観音が。一般的に言う如意輪観音とは形が違うが、目を大きく開けて力強い光を放っている。
そして本日の締めは『石舞台古墳』へ。横穴式石室を持つ方形墳。上部の封土が失われ、天井石が露出している形だ。蘇我馬子の墓ではないかと言われているそうだ。古代に思いを馳せて夕日に照らされる無骨な形の石を飽く事無く見続けたのでした。