Jazzピアニスト石井彰(Akira Ishii)の気まぐれな日記Blog 2014年10月
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昨日の銀座王子ホールでのソロコンサート、盛況に終わりました。沢山のお客様にいらして頂きありがとうございました!
素晴らしいホールでした。響きすぎないナチュラルな残響、極上のスタインウエイ。ジャズ用に設計されたんじゃないの?っていうくらい演奏しやすく、とても集中できました。
前半は恒例のソロ。そして今回は10回記念ということで、スペシャルゲストを!私の愛すべきトリオのメンバー、杉本智和(b)江藤良人(ds)、そしてまさかの日野皓正(tp)さんの参加!後半一曲トリオで演奏した後、日野さんとのデュオを♫そして最後にカルテットで一曲という豪華なラインナップになりました。
ソロではピアノの繊細な響き、ホールに響き渡る残響、バンドでは力強いパワー、躍動感を。そのコントラストを楽しんでいただけたかと思います。
先週に引き続き、自分のやりたい音楽をトリオ、カルテット、ソロで表現出来、さらに日野さんという究極の目標の人をゲストにお招きしてコンサートをすることが出来たという充足感に満ち溢れています。
今回のコンサート、主催者の平嶋様、毎年お手伝いしてくださるスタッフの方々、最も信頼する調律師の大橋さん、皆様に感謝致します。ありがとうございました!
演奏曲目
1st
Improvisation〜Smile
I Got It Bad
You&The Night&The Music
For Heaven's Sake
2nd
Endless Beginnings
I Remember Clifford
Free Mandela
Danny boy
名古屋、大阪、高松、岡山のツアーが終わりました!大変実り多いツアーになりました。
初日、名古屋『Lovely』久しぶりのトリオでの出演、しかも久しぶりのトリオサウンドだったので、より新鮮にできたのではないかと思います。大阪『Jazz on TOP』は初めて出演するお店。こじんまりとしているが熱心なお客様たくさんいらしてくれて濃密な時間でした。大阪だけに「コテコテ」っちゅうやつですな(笑)なお、大阪だけ類家心平(tp)が参加してくれました。
三日目は香川高松。「香川トヨペット」のショールームが特設ステージに。ここには、日本ではまだまだ珍しいイタリア製ピアノ『FAZIOLI』が!社長の灘波さんが趣味でピアノを弾いておられるのだ。コンサートでこのピアノを弾くのは初めてだ。第一印象はとても弾きやすい!場所柄どうしても車に例えてしまうが、反応が良いエンジンが搭載されたイタリア車という感じだろうか。。。明るく澄んだ音。
お茶目な灘波社長のモーツアルトに扮してのベートーベンの「月光ソナタ」に続き我々トリオの演奏。100名を超える超満員のお客様と共に楽しいひとときを過ごせました!どうもありがとうございました。そしてご尽力頂いた、灘波社長、辻正昭さん、鶴岡雅子さん、どうもありがとうございました!
ツアーの千秋楽は岡山県鴨方にある「平喜酒造」での酒蔵コンサート。もう13年目だ。杉本智和(b)江藤良人(ds)に加えて、日野皓正(tp)国貞雅子(vo)という豪華ゲストを迎えて。
ここ鴨方は亡き父の故郷、私のルーツの地だ。澄んだ空、奇麗な空気、穏やかな気候。自然がたくさん残っている田舎の懐かしい風景が広がる。父の墓も近くにあるので、久しぶりに報告に。
平喜酒造の敷地内での利き酒会、食べ放題の飲食コーナーがあるので、開場と同時にお客さんが押し寄せ、あっという間に野外パーティー状態になる。そしてほろ酔い加減、お腹も一杯になったところで会場に入りコンサートを聴くという寸法だ。我々が会場に入ると、600人の強烈な飲酒の息、熱気が充満した空気に包まれ、くらくらするのだが、これも恒例。前半はトリオ演奏と国貞雅子を加えたカルテットで。そして後半は日野さんを迎えたカルテットでの演奏。くんずほぐれつの汗みどろの演奏!!途中で国貞さんもジャンベを叩き、スキャットをし、全員入り乱れての大円団!!これまでの中でも最高に盛上がったコンサートでした!!会場を出ると、夜風が気持ちいいんだ、これがまた!
非常に大きい台風がまた来ます。万全の警戒が必要ですね!!
台風が過ぎ去ると共に、石井彰Trio杉本智和(b)江藤良人(ds) はツアーに出ます。15日、名古屋〜16日、大阪〜17日、高松〜18日、岡山鴨方。一旦戻り、27日、京都〜28日、神戸〜29日、甲府です。お近くの方、是非いらしてくだされば嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!!
10月15日(水) 名古屋『Jazz in LOVELY』
LIVE TIME 19:30p.m.-10:30p.m.
名古屋市東区東桜1-10-15 TEL:052-951-6085
10月16日(木) 大阪『Jazz On Top』
LIVE TIME 19:30〜22:30
※この日のみ類家心平(tp)が加わったカルテットになります!
大阪市北区堂山町15-17 ACTV 1F TEL 06-6311-0147
10月17日(金) 高松『香川トヨペットショールーム』
19:00 open 19:30 start
高松市香西南町577−2 TEL 087-882-5566
10月18日(土) 鴨方『平喜酒造 Jazz in HIRAKI』
16:00利き酒会 17:30 open 18:00 start
スペシャルゲスト 日野皓正(tp)国貞雅子(vo)
岡山県浅口市鴨方町鴨方1283 TEL 0865-44−2122
10月27日(月) 京都『RAG』
18:00 open 19:30 start
京都市中京区木屋町通三条上ル 京都エンパイヤビル5F TEL 075-241-0446
10月28日(火) 神戸『クレオール』
18:30 open 19:30 start
神戸市中央区山本通2-3-12 TEL 078-251-4332
10月29日(水) 甲府『Cotton Club』
18:00 open 19:00 start
甲府市中央4-3-20 コリド桜町通り TEL 055-233-0008
9/28の日曜日はオフ。もの凄く良い天気なので(悪くても行くなあ)奈良へ見仏。初めての地、飛鳥へ。6世紀から栄えた仏教文化の中心地。大化の改新をはじめ、古代史の重要な足跡が多数眠っています。
まずは當麻寺。中将姫伝説の舞台となるお寺。若くしてこの寺で出家した中将姫が一晩で織り上げたと言われる曼荼羅図が本尊という変わった形。4m四方の美しい極楽世界が、これまた美しい須弥壇に祀られる。金堂には国宝の弥勒菩薩塑像が本尊、不動明王が御前立ち、四天王像が四方を守る形。白鳳時代の素晴らしい像の数々!講堂には鎌倉期の阿弥陀如来をはじめ、珍しい妙どう菩薩(字が変換できません)などが。キンモクセイの香りがほのかに漂う、とても静かで落ち着くお寺でした。
そして、近鉄橿原神宮前からレンタサイクルで飛鳥を自由に走り回るという作戦。まずは日本最古の飛鳥大仏がある飛鳥寺。推古天皇が聖徳太子、蘇我氏らと発願し、止利仏師により造られた銅像。面長で高い鼻は、とても特徴的。その他、阿弥陀如来座像、聖徳太子孝養像などが祀られる。堂内撮影が自由なのはとても嬉しい!
次は岡寺へ。自転車を途中で止め、心臓破りの急坂を登ってやっとたどり着く。ここは厄よけ信仰として有名で、本尊に日本最大、最古の塑像の如意輪観音が。一般的に言う如意輪観音とは形が違うが、目を大きく開けて力強い光を放っている。
そして本日の締めは『石舞台古墳』へ。横穴式石室を持つ方形墳。上部の封土が失われ、天井石が露出している形だ。蘇我馬子の墓ではないかと言われているそうだ。古代に思いを馳せて夕日に照らされる無骨な形の石を飽く事無く見続けたのでした。
とてもマニアックで興味深い、ジャズ、クラシック、即興音楽などに特化したサイト『JAZZTOKYO』において、私のインタビュー記事が掲載されております。
トップページからいきなり私の写真が出てくるので、少々ビックリしましたがありがたいことこの上なく!!
懇意にさせていただいているライターの望月由美さんの手による素晴らしい文章と写真が数点あります。私自身が読んでいて、自分の半生を顧みる事が出来て嬉しかったです。大変な記念になりました。
皆様、是非ご覧頂ければと思います。そして興味深い記事が多数掲載されておりますので、今後とも要チェックですよ!!
http://www.jazztokyo.com
そして、もう一つ告知です。
年内に北海道にご旅行の計画がありませんか?そんな時は『AIR DO』がオススメ!!早めに予約すればメチャ安いですし、それに機内オーディオプログラムでは、私の演奏する曲も!!
10月11月と機内オーディオプログラムで、私が演奏する『Saindo De Mim』が選ばれて流れております。これはずいぶん前のアルバム『Synchronicity』(ewe)に収録されているIvan Linsの曲。俵山昌之(b)、江藤良人(ds)という初代トリオのメンバーでの演奏。このカバーバージョンはIvan Linsさんご本人にも直接CDを渡して聴いて頂いて大層気に入ってもらったという嬉しい想い出の曲です!
北海道行くなら『AIR DO』ですよ!!
また連休には台風が来るとか。。。いろんな天変地異が頻発しますが、昨日の皆既月食のような不思議で幻想的な天体ショーも見られました。秋がどんどん深まります。あっという間に10月です!
さて、アップも遅くなりましたが、先月のツアー記を。長文ですし、下に大量の写真もございます。ごゆっくりご覧頂ければと思います。
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初日26日の金曜日は一人新幹線で姫路へ。初出演させていただく『Layla』へ。レトロなビルの3階へ上がると、昔ながらの扉。中に入るとなんとも懐かしい雰囲気!音楽と人の歴史が無いと醸し出されない重みを感じる。
初めてのライブハウスで初のソロは、やはり少々緊張はするが、いつも通りマイペースで思うままに弾いてく。お客さんも一杯の笑顔で応えてくれた。素晴らしい場所に出会ったようだ。これからも大切におつきあいさせていただきたいと思いました。
Laylaでのライブを終えた翌日は、ほとんど初めての姫路散策。大修理が終了間近の姫路城は壁から屋根までお化粧直しで真っ白!!しかし、すぐにくすんでくるのだそうで。。。。
そして、今回のツアーで密かに(?)計画していた見仏へ兵庫県小野市へ向かう。どうしても行ってみたかった『浄土寺』。念願叶いました。鎌倉時代の建立。国宝の天竺様の『浄土堂』!!この中に、あの天才仏師である快慶作の5mにも及ぶ『阿弥陀三尊像』がある。お堂の背面の透かし戸から差し込む西日が西方極楽浄土から阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の三尊が雲に乗って来迎される姿を浮かび上がらせる、まさに浄土思想の建築的表現の究極。もの凄いリアリティーで迫ってくる様で迫力なのだが、幸せな気持ち、落ち着き、静かな心になってくるのが不思議だ。時間を忘れて見とれるばかりでした。ここに御紹介できないのが残念!こちらでアクセスしてご覧になってみてください。
28日の日曜日はオフで見仏で思い切り羽を伸ばしたのだった。この日の模様は別枠で詳しく!!
9月29日、金澤英明(b)とのデュオツアー初日。朝一で大阪でレンタカーを借り、山口県は防府まで一人で走破。九州ツアーを終えた金澤さんと山口で落ち合ってツアー開始だ。防府の『Bird Land』はマスターの山田さんが経営するお洒落なジャズバー。これまで何度もお邪魔していますが、いつ来ても気持ちよく迎えてくださるのがとても嬉しく大好きな場所だ。今回もたくさんのお客様に迎えられ幸先の良いスタートとなりました。九州の佐賀から金澤さんを連れて来てくれたギターの辻さんも飛び入りして賑やかな防府の夜でした。
9月30日、防府を出発し広島の福山を目指す。途中、『錦帯橋』を見物しに寄り道。このツアーの楽しみは気ままに寄り道をするところにもあるのだ。こんなに立派な大きな橋とは思わなかったな。。。工事中だったのが残念だが、実際に渡ってみて、そのスケール感に感心したのでした。福山の『Jazz Spot DUO』は10数年ぶりの出演。マスターが亡くなって、娘さんが受け継いで頑張っているお店。アットホームな雰囲気の店内、記憶にあるピアノよりかなり調子が良い。よくメンテされているのだろう。今日は鬼才コントラバス奏者の溝入敬三さんが加わりツインベース。彼はここ福山のリーデンローズというホールの館長さんでもあるのだ。奇曲『タクシー』、忌野清志郎作詞の『Love Me Tender』、ラフマニノフの『ヴォーカリーズ』、『蘇州夜曲』などノンジャンルで自由に楽しく演奏しまくった一日でした!
10月1日、福山から、しまなみ海道を通って四国入り。松山を目指す。途中下車神社仏閣を求めるツアーはとどまる所を知らない。まずは瀬戸内海の大三島で大山祇神社を目指す。戦国時代からの武将達が刀や防具を奉納した神社で国宝がずらりと。。。源義経や弁慶が奉納した刀や薙刀が!!昼食は漁港近くのお店で瀬戸内の海の幸を。松山での宿泊はもちろん道後温泉の近くに取ってある。四国八十八ヶ所の51番札所の石手寺はテーマパーク感溢れる珍寺!二度目の訪問だがやはり凄い。雑多な感じでくらくらしてくる。写真だけではわかりにくいのだがどうぞ!
『Y's Cafe』は初めての出演。気さくなオーナー夫婦が経営するカジュアルなジャズカフェ。この日は地元のミュージシャンや学生さん達も多数来てくれてセッションも行われました。
10月2日、まずは道後温泉本館で朝風呂を頂き、四国内の移動、松山から高松へ。とどまる事をしらない我々は、香川県に入ると、寺とうどんを求めてうろうろと。まずは観音寺市の観音寺を目指す。ここは68番神恵院と69番観音寺が同じ境内に同居しているという珍しい形態。こじんまりと静かな境内、お遍路さんの読経と鐘の音が静かに響き渡る。香川と言えば讃岐うどんだが、本場ではお昼を過ぎると閉まってしまううどん屋さんがほとんどだ。やっとのことで開いているお店を見つけて入ったのは16時前。残り物でも美味しいおうどんでした!
高松『Speak Low』は夏にも来たばかり。実は今月はもう一度自分のトリオで高松に来る事になっている。今回は金澤さんの後輩のベーシスト宮本吉朗さん率いる『高松ジャズユニット』との対バン。トロンボーンカルテットの素晴らしい演奏、皆さん本業を持つ方ばかりとは思えないほどのレベルの高い演奏!最後は皆入り乱れてのセッションとなりました!
10月3日、松山〜和歌山へは徳島港からフェリーで。思い出せば一昨年の日野皓正(tp)バンドの夏のツアー中に頸椎を痛め、激痛に耐えながらこのフェリーに乗って和歌山へ渡りライブをこなした記憶が。。。。なんと今回は金澤さんが首を痛めてしまっているのだ。九州でやってしまったらしい。何の因果だろう?
海は穏やかだ。2時間程で和歌山港に上陸。本日は寄り道無しという珍しい日(笑)
『Take-5』は老舗のジャズ喫茶といった風合いの落ち着くお店。娘さんは、大阪音大のジャズピアノ科を卒業している関係でよく知っているのだが、彼女の実家でライブできるのはとても嬉しいことだ。
とても熱心で暖かいお客さんの前でラストの演奏をして燃え尽きました!有意義な5日間のツアーでした!金澤さん、お疲れ様でした〜!!またやりましょう!
10月5日、和歌山から新大阪へ運転し、レンタカーを返却して新幹線で帰路へ着く。が、その前に!!ということで和歌山の『根来寺』へ寄り道。。。というか、しっかりと組まれたスケジュールを最後までこなす我々二人であっただけだ。
新義真言宗の総本山。真言密教系の非常に広い敷地を持つお寺だ。パゴダ風な国宝の大塔、伝法堂、大師堂の三つのお堂は内部の天井のきらびやかさも含めて、素晴らしい仏像の数々。大塔の中心におわす大日如来は金剛界の印を結び、伝法堂の大日如来は丈六の素晴らしい三尊で智拳印を結ぶ。しばしその素晴らしいお姿に時間を忘れ見とれてしまった我々はツアーの最後を惜しむかのように境内をゆっくり散策して帰路についたのでした。
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