皆様に深く御礼申し上げます。

皆様にご報告です。

6月16日の当Blogにて皆様にご協力をお願い致しました、ewe諸作の原盤買い取りに関するドネーションのお願いに対しまして、多大のご好意が集まりました。当初の目標の20万円を大幅に上回るCDの売れ上げとドネーションを頂き、本件の発案者である「Studio TLive Records」代表多田鏡子、そして私もただただ驚きと感動の嵐でした!

ここに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

皆様にこんなに気にかけて頂ける私は、幸せ者です!!地道に音楽をやって来て良かったなあと染み染みと感慨にふけっています。

「Voices In The Night」「presence」「That Early September」「SYNCHRONICITY」「Embrace」の5作品は原盤を守ることができました。ご協力頂いた皆さま一人ひとりのご好意のおかげです。

詳細なご報告は後日、「Studio TLive Records」よりさせて頂きます。これに伴い、サイトでのドネーション受付は本日6月21日を持ちまして終了させて頂きます。


原盤をどのように活かして行くかは未定ですが、私個人的な考えでは、未発表曲を含むベスト盤みたいなものができないかなぁなどと考えております。

いずれにせよ、次のステップに確実に進めるようになった事は大きな喜びです。

皆さまへのご報告とお礼でございました。

投稿者 石井彰 : 02:40 | その他 | コメント (17) | -

皆様にお願いです。

皆様にお願いがあります。唐突ではございますが、お読みいただければと思います。


私は自身の作品5作を、EastWorksEntertainment というレーベルからリリースしております。きっかけは日野元彦さん。このレーベルはいわゆる「インディーズレーベル」でメジャーレーベルと違い、私たちのようなスターではないミュージシャンも応援してくれました。日野元彦さんは無名の若手を積極的に引っ張り上げてくれました。その一つの成果が「Club TOKO」というムーブメントを生み出し、アルバムが製作されました。私は「Double Chant/Club TOKO vol.2」というアルバムに参加させていただきました。曲も3曲提供し、採用されたのも良い想い出です。

これがきっかけで、自分の初リーダーアルバムをリリースすることができました。「Voices In The Night」は一番思い入れが強い作品。その後、4作品をリリースしました。ここ10年程はeweとの繋がりは薄くはなりましたが、これらの作品を仕入れては自分で手売りを続けてきました。

実はこの度、EastWorksEntertainmentは会社存続が困難に陥りました。レーベルが持つ全ての作品の原盤が抵当に入っているため、それらが差し押さえされる前にアーティストに自分のリーダー作品の原盤の買い取りを勧められました。これらが差し押さえられると、作品の所有権が無くなり、作品が幻のものとなってしまうし、ダウンロードなどの収益も行方がわからなくなってしまいます。

そこでまとまった資金が要りますが、私は原盤と全ての在庫を買い取ることにしました。現在お世話になっているレーベル「Studio TLive Records」の多田鏡子氏も援助を申し出てくれて、共有することになりました。

多田氏の提案で、応援してくださるファンの方々に少額のドネーションをお願いしましょうということになりました。

もし協力しても良いよ!という方は詳細を読んで頂ければ幸いに存じます。どうぞよろしくお願いします!ドネーションしてくださった方には、手前味噌で申し訳ありませんが、私が撮影した写真のプリントをお礼にプレゼントさせていただきます。どんな写真が贈られるかはお楽しみです!

ドネーションに関する「Studio TLive Records」のサイトはこちら。

これを機に、それぞれの作品の紹介、解説、想い出などを書いてみたいと思います。


「Voice in the night」 Release : 2001/9/21
石井彰:piano
俵山昌之:bass
江藤良人:drums


1 Angel Eyes/Matt Dennis
2 Snakin' Around/Ray Bryant
3 Setembro/Ivan Lins & Gilson Peranzzetta
4 Greco/俵山昌之
5 I Concentrate On You/Cole Porter
6 Sometime In The Snow/石井彰
7 A.P. /江藤良人
8 Ladies In Mercedes/Steve Swallow
9 Voices In The Night/石井彰

音響ハウスの2stで録音。このスタジオのスタインウェイBはとてもバランスが良くて気に入って弾いたのを覚えています。初リーダー作品の録音という事で大変緊張し、力が入りました。今でも大尊敬するミュージシャンであるIvan Lins、Steve Swallowの作品を取り上げた。そしてメンバーのオリジナル、いくつかのスタンダードを用意してスタジオ入りしました。初日の録音をプレイバックして、明るく軽やかに感じたので、深い沈んだ音を求めて演奏したのが「Angel Eyes」。それが良いテイクとなりアルバムの冒頭に持ってきたのが、その後の自分の進む道を暗示しているように響く。
このアルバムをNYでIvan Lins本人に会って手渡し、数年後に東京で会ったときに、このアルバムの事を覚えていてくれて、「Setembro」の演奏を大変気に入ってくれた事が最高の想い出!!

「presence」 Release : 2002/4/21
石井彰:piano

1 If You Could See Me Now (Carl Sigman & Tadd Dameron)
2 Bloom In The Darkness (Akira Ishii)
3 The Man I Love (George Gershshwin)
4 Intercouse Of Mind (Akira Ishii)
5 Estate (Bruno Martino)
6 A Day Out Of Time (Akira Ishii)
7 A Precious Presence (Akira Ishii)
8 Maos De Afeto (Ivan Lins & Vitor Martins)
9 Create Quite A Stir (Akira Ishii)
10 Straight No Chaser (Thelonious Monk)
11 Don't Explain (Arthur Herzog Jr. & Billie Holiday)
12 Fonte Des Neiges (Akira Ishii)

音響ハウス1stにて録音。スタインウェイDのフルコンを使用してのソロアルバム。録音曲目を全く決めずにスタジオ入りし、即興的に決めて弾いた。オリジナル曲も全てインプロヴィゼーション。確か沢山曲を弾いたのだが、アルバムを通して四季の移り変わりを感じて欲しいと選曲、曲順を考えたのでした。Ivan Lins曲のカバーも続けたいとの決意。

「That Early September」 Release : 2002/8/21
石井彰:piano
スティーヴ・スワロウ:bass

1 solar (Miles Davis)
2 lover man (Jimmy Davis & Roger “RAM” Ramirez & Jimmy Sherman)
3 walk by my own(Akira Ishii)
4 Dick called “BOP”(Akira Ishii)
5 happiness(Akira Ishii)
6 peau douce (Steve Swallow)
7 dark glasses(Steve Swallow)
8 alone together (Howard Dietz & Arthur Schwartz)
9 amazing (Steve Swallow)

このアルバムにまつわるエピソードは尽きない。忘れもしない2001年8月末。小林桂(vo)のブルーノート公演の為、ニューヨークへ渡り、そのまま一人滞在し続けてスティーブさんとのレコーディングを果たす事が出来た。。。。のだが!! 
帰国した翌日の9月11日に、あの「同時多発テロ」のニュース。信じられない思いでテレビの前から動けなくなった。スティーブさんとすぐに連絡は取れて、無事を喜んだのだが、同行したディレクターは半月連絡が取れずに心配した。この事がアルバムタイトルになったのだ。
この時のブルーノート公演の翌日からIvan Linsがブルーノートに出演していて、聴きに行き、面会もできて「Voices〜」のアルバムを直接手渡せたのも奇跡的だった。
そして何よりスティーブ・スワロウさんの人柄、プレイに痺れて感激の涙をしたのだった。「Happiness」というオリジナルを物凄く気に入ってくれて、「帰ってから良く研究する!」と言って譜面を持って帰ってくれたのも嬉しかった。

「SYNCHRONICITY」 Release : 2003/4/21
石井彰:piano
俵山昌之:bass
江藤良人:drums


1 Sublimation/石井彰
2 Everything I Know/石井彰
3 I'm All Smiles/Michael Leonard
4 Saindo de Mim/Ivan Lins
5 Synchronized Step/石井彰
6 The Rainy Day/江藤良人
7 Rion's Sound Of Love/俵山昌之
8 Just In Time/Jule Styne
9 Walk By My Own/石井彰

音響ハウス1stにて録音。トリオのサウンドもまとまってきて新たな挑戦をと意気込んだ作品。私の最新作「Endless Flow」で「Synchronized Step U」という曲を演奏したが、こちらでの演奏が第1作。9拍子のベースパターンと幾つかのメロディーの断片だけを指示し、あとの展開は自由にという冒険をしてみた。今後このコンセプトを発展させ続けることになる訳ですが。オリジナルをたくさん書くようになった頃。相変わらずIvan Lins作品のカバーは続けて、このアルバムも本人に渡して聴いてもらい、ビッグハグで喜んでもらったのも幸せな想い出!

「Embrace」 Release : 2004/4/21
石井彰:piano
俵山昌之:bass
江藤良人:drums


1 Embrace/石井彰
2 Aos Nossos Filhos/Ivan Lins
3 Chaotic Silence/石井彰
4 Lullaby fo Peace/石井彰
5 Capriccio/石井彰
6 Fortune-teller/石井彰
7 Misterioso/Thelonious Monk
8 Eternally/石井彰

音響ハウス1stにて録音。トリオ作品の第3弾。レコーディング日程は決まっていたものの、曲が全く書けずに日野皓正(tp)バンドのツアーに出る。名古屋での丸一日オフがあったのでピアノスタジオをレンタルしておいて少し書けたらな〜くらいの気持ちでオフ当日を迎える。朝のニュースで、ある母親が自分の子供が再婚相手に殺されるのを、嫌われるのが怖い為に子供を見殺しにした〜というのを見て、なんとも遣る瀬無い気持ちになりスタジオに入り衝動的に一気に6曲書き上げた。あまり良い動機ではなかったのだが、書かずにはいられなかったのだ。当時、このエピソードをブログで書いた時に、あるファンの方から「そのような音楽は聴きたくないです!」という辛辣なメールを頂きましたが、正直に気持ちを書き返信したところ、良き理解者となってくださり、現在も応援してくれているという嬉しい事件がありました。Ivan Linsカバーも意地のようになりました(笑)

そして忘れてはならないのがアルバムジャケットの素晴らしいフォト!!この5作品とも有名なフォトグラファーの内藤忠行さんの作品を使用させて頂いています。最初の「Voices in the Night」のカバーフォトを決める際に内藤さんのスタジオに初めてお邪魔した。あらかじめ音を聴いて頂いて、確か5枚の写真が用意されていた。そこで開口一番「お前ならどれを選ぶ?!」と鋭い眼光で尋ねられた。そして「これです!」と指差したのが採用された月の写真。先生一言「よし、合格!」と、ニッコリされた。今考えると、正解が決まっていた訳でなく、優柔不断にならずに自分のイメージを絞り切れるか試されていたんだと思います。その後は作品ごとに内藤さんが自ら一枚選んでくださり、全ての作品に彼の素敵なフォトを使用させて頂きました。これも大切な財産だと思っています。

投稿者 石井彰 : 00:36 | その他 | コメント (189) | -

青の記憶、刻の記録

さて6月に入りました。梅雨入りも間近でしょう。暑さと湿気で鬱陶しい季節になりますが、涼しさを感じる音楽をたくさんお届けしたいと思っています。

今月のオススメのライブをご紹介します。

6月12日(金)

石井彰(p) 類家心平(tp) Duo 『青の記憶、刻の記録』


ジャズが本来、DNAとして持つブルース。我々日本人にはそのDNAがないのであろうか。否、ジャズを愛し演奏する者の中に確実に存在するのである。
しかし、日本人には日本人にしか持ち得ない”間” ”侘び寂び” などがあり、この感覚に誇りを持ち、我々にしかありえないジャズを演奏したい。
これが我々のジャズ、即興演奏に対するスタンス。いつも新しい驚き、癒し、昂まり、色気を与えられる音を出して行きたいと思っている。


大塚『音楽堂 ano ano』  東京都豊島区南大塚1-49-2 ハイデルムンド1F

開場19:30 開演20:00   ¥3000
予約・問合せ 03−3941−7205(名久井/ナクイ)


類家心平(tp)とのデュオは、3月の「Pit Inn」でのライブ音源がハイレゾ雑誌『Net Audio vol.18』に収録されダウンロードできるようになっています。そちらもお楽しみいただけたらと思います。

投稿者 石井彰 : 12:18 | - | コメント (2) | -
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