Jazzピアニスト石井彰(Akira Ishii)の気まぐれな日記Blog 冬の十勝。
一年ぶりの十勝!2月1日の第1便で帯広へ飛び立った。この日は全国的に春のような陽気ということで、帯広も拍子抜けの暖かさ!
友人の浦島久さん、戸張良彦さんが空港に出迎えてくださり、初日は写真撮影Day。まずは美味しい蕎麦で腹ごしらえし、浦島氏は仕事の為、戸張さんの案内で然別湖へ行ってきました。
一面の氷の世界。なんとスノーモービルにも乗せて頂き、マル秘スポットへも行ってきました。分厚い氷の下には30mの湖の静寂の世界が広がります。最深で150mとかで。。。氷のレンズを通して湖底を覗く。。。うーん、神秘的。 そして夜にはこれまた楽しみのジンギスカン!
2月2日、早朝。浦島さんと夜明けの写真を撮ろうと出かけました。残念ながら曇り空。。。雪もちらつく朝。しかし、それが吉と出ました。空気の「青」が変化して行く様を時間とともに実感できました。もうため息しか出ませんでした。浦島さんのお奨めスポット案内に感謝です!
この日はライブ。これが本当のメインイベントなんです!会場は浦島さんが経営している、「ジョイ.イングリッシュ.アカデミー」のバッキーホールという心地よい空間。調度品も凝っており、ゆったりとした雰囲気だ。前半はソロ、後半はベースとデュオという構成。ベーシストは帯広きっての人気ベーシスト佐々木源市さん。とても熱く広い心を持った方でした!素晴らしい演奏をしてくださり、地元のピアニストのナナさん、藤原志津花さんも飛び入りし、大層盛り上がりました。帯広のお客様は本当に暖かく受け入れてくださり嬉しい一日でした。
会場での打ち上げが終わり、そろそろ引き上げようとしていたその時。足元が小刻みに揺れて外に大きなトラックでも走っているかのような地響き。それは瞬く間に大きな揺れに変わる!!これまでに経験したことのないような大きな地震でした!!震度5の地震。まさに十勝の真下が震源だったのですね。ホテルに帰ると、エレベーターはストップ、部屋の冷蔵庫は開いて中身が飛び出し、電気スタンドやパソコンが床に落ち、かなりの揺れの爪痕が。余震におびえながらも翌朝に備えて早めにベッドに入る。
翌3日、朝6時に帯広のホテルを出発し、今回最も楽しみにしていた「タウシュベツ橋梁」へ!十勝を代表する写真家四天王の戸張良彦さん、浦島久さん、宮本昌幸さん、岩崎量示さん、そして写真店の岡田良博さん、写真愛好家の仁平寿枝さん、ピアニストの藤原志津花さんの総勢8名の雪中行軍。前夜の震度5の地震で、この橋が持ちこたえているのか心配だったが、健気にしっかり立っておりました。
タウシュベツ橋梁〜もともとは、旧国鉄士幌線(1987年(昭和62年)廃線)が1939年(昭和14年)に十勝三股駅まで開通した際に、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられたものである。1955年(昭和30年)に、発電用人造ダム湖である糠平ダムが建設され、橋梁周辺が湖底に沈むことになったため、士幌線は湖を避けるように新線が引かれた。その際に、橋梁上の線路は撤去されたものの、橋梁自体は湖の中に残されることとなり、現在までその姿をとどめている。(Wikipediaより)
湖の端から端まで2キロの道のり、スノーシューを履き、かなりの吹雪の中の慣れない行軍でしたが、頑張った甲斐がありました!写真でしか見た事の無い幻の橋。諸行無常。朽ち果てて行く物の寂しさも感じながらも歴史の証を目の当たりにして心を揺さぶられたのでした。
こうして有意義な十勝の三日間は瞬く間に過ぎ去り、無事帰京し、翌日から飛騨高山〜岐阜〜一宮を経て静岡にたどり着きました。明日は大雪の予報。。。吉祥寺「サムタイム」での金澤英明、石井彰、石若駿Trioの新しいアルバムの発売記念ライブが行われるかどうか心配です。
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