彰の気まぐれ日記 : Akira Note

９月３０日、台風１７号が日本列島を駆け巡る中、朝一番ののぞみ１号〜岡山から、特急しおかぜ号を乗り継ぎ、約６時間かけて松山へ。砥部オーベルジュという素敵なレストランと宿泊施設が合体した素敵な会場でのソロコンサート。

飛行機で行く予定だったが、台風にもろブチ当たる可能性大のため、キャンセルし、陸路向かう事にしたのだ。結果はオーライ！飛行機は欠航、心配された瀬戸大橋の通行も無事。お昼過ぎには、台風が去ったあとの松山に到着。被害も松山はそれほどでも無かったようで、安心しました。台風の為にキャンセルされたお客様もほとんどなかったということでした。

砥部オーベルジュはレストラン、宿泊、エステ、ブライダルの複合施設。しかし、ホテルとは違うし。。。。

Wikipediaによると〜オーベルジュ（Auberge）とは、主に郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストランである。

なるほど、ホテルがレストランを兼ね備えた宿泊施設であるのと違う訳だ。

「家庭画報」にも紹介された記事を見ていたが、これほどまでに素晴らしい所とは！！美しい池のほとり、山と木々の間に立つ建物。建築家の武智和臣さんの設計によるものだ。友人のグラスアーティスト辻正昭さんが手がけた部分もある。

調度品、照明、BGMなど、隅々まで選び抜かれた素材が使われているのがよくわかる。いつまでも居たいような空間だ。宿泊棟に入ると、かすかにバッハの室内楽が流れ、テレビは無く、コーヒーを飲もうと思うと、豆をミルで自分で挽いて淹れるという具合。池の方に面している壁には壁が無い。全面ガラスなのだ。浴室まで！夜には明かりを消して、備え付けの和蝋燭の炎と月明かりでのんびり湯に浸かったのだった。

会場も外と繋がっているような感覚に陥るほど開放的。ピアノはBOSTON。素晴らしい夜景と静けさの中で、無事コンサートを終える事ができました。素晴らしいロケーションに建物、料理が見事に調和し、その中でピアノを弾ける喜びを十分に味わって参りました。

このコンサートを企画してくださった、オーナー、シェフ、有名な建築家の武智和臣さん、グラスアートの辻正昭さん、アシスタントの野沢紘子さん、そして多数のスタッフの大変なご尽力に感謝の気持ちで一杯です。

終了後のお食事がこれまた素晴らしいものでした！手の込んだ海の幸の料理を中心とした濃厚かつすっきりとした味わいは忘れられません。私の誕生日のお祝いもしていただき、感激続きの一日でした。

一夜明けて、１０月１日はオフ。松山観光！！辻さん、野沢さんと共に、砥部焼のアトリエ、浄瑠璃寺、石手寺、道後温泉を廻って来ました。途中から武智さんも加わり、大変なもてなしを受け、涙がでるほどでした。

石手寺は庶民的というか、固い所が皆無というか、ごちゃごちゃというか（笑）まさに、アミューズメントパーク寺！！仁王門、本堂、阿弥陀堂、三重塔、その辺りは普通のお寺なのだが。。。。本堂裏にある「ゴールデン曼荼羅」の立て札あたりからアミューズメント臭が。

ひっそり開いている洞窟に入って行くと、真っ暗で軽い傾斜を、お地蔵さんの行列。そしてでかい石仏。悪いが、ありがたいというよりは不気味！それに沿って２００m程行くと山の向こう側に出た。すると何か寂れ切った庭園風のスペース。。。蜘蛛の巣をかき分けて行くと、何やら金色のドーム。。。マントラ塔というのだそうだ。中に入り、二階にあがるとビックリ！！何と言うかアイヌの木彫り風な仏様の大群！高い空間、天井には偽物ステンドグラス（辻氏談）なぜかソファーがあったりして。。。くらくらしてくる空間でした。

まあとにかく、これまでの、お寺＝静かで落ち着く場所、という公式を見事に打ち崩されたのでした。しかし、楽しいお寺でした！外から仁王門までの土産物屋通りも風情があったしね。

道後温泉は、初めて二階の「霊の湯」に入ることができました。湯上がりに浴衣で大広間で涼みながら、お茶とお団子を頂き、気分は「坊ちゃん」。そして、温泉街をぶらぶら散歩し、美味しいトンカツを頂き、最終便で帰りました。

とても癒された松山の旅でした。また是非行きたいものです。

鋭気を養って来たところで、今後も４０代最後の１年を悔いない様に頑張って行きたいです。

１０月も元気に行きましょう！！