Jazzピアニスト石井彰(Akira Ishii)の気まぐれな日記Blog 2006年4月
今日のライブは10数年ぶりに出演となる川崎の「ぴあにしも」。お相手は大阪音大の先輩、つづらのあつし(Sax)さんだ。思い起こせば20数年前、音大入学したてのころビッグバンドに誘われ、なにもわからないまま参加したのが今日の始まり。当時の先輩の中でも群を抜いてうまっかたという言い方は失礼だが、実際そうだった。以前からMCで時たま言っている「枯葉といつか王子様が覚えて来い!」と言った先輩は、何を隠そう彼だ。
ものすごく久しぶりの共演だったが、長い時をあっというまに埋めるものだった。バリトン、テナー、ソプラノを曲によって吹き分ける芸風は初めて聴いたが。。。。。。。。とても楽しいセッションとなった。
今日は、音大時代の作曲科の同級生も聴きにきてくれて、音大同窓会状態に!
おまけに、最後に来たお客さんは、べーシストの北川潔さんの後輩だという方も偶然来られ、またまたビックリ!偶然は重なるもんじゃああ〜!
今日は初めて演奏に行くお店「Cabin」だ。サックスの新鋭、秋山卓君に誘ってもらってのギグだ。
久米雅之さん(ds)安田幸司君(b)とも初顔合わせ。とても楽しいセッションとなった。秋山君は10年のアメリカ生活から活動を東京へと移し、あっという間に注目の人となった。若いのに細部に神経が行き届いたプレイには目を見張るものがある。かといって控えめと言った感じではなくかなり主張もする。頑固さとバランス感覚を併せ持った大人なプレイヤーなのだ!
また演奏できる機会を楽しみにしてます!まだお聞きになってない方、是非一度聞いてみてください。
「Cabin」は3月にオープンしたばかりのお店だが、30人ほどのキャパで落ち着いた店内にはピアノは新品のBoston。なかなか良い音場だ。こちらの方面の方は足を運ぶ価値は十分にありですよ!
4/20
今回のツアーの最終日は多田誠司とのガチンコまったりデュオ!今回で2回目の出演となる「Just in Time」は神戸元町にある洒落たジャズ喫茶だ。音の響きがすこぶる良い。オーディオにも凝っていらして、どーんと鎮座している「JBL パラゴン」がまず目を引くし、高そうな真空管アンプなどなど、ぼくはあまり解らないがとにかく良い音だ。
近くの南京町で二人で食事し、失敗!し、お店に入る。今回は打ち合わせ一切無しの一本勝負!!勝負じゃないか。フリーっぽいアプローチやら、ジャッキー.マクリーン トリビュートコーナーやらお店にささげてJust in Timeやら、エライ自分たち的には盛り上がって楽しいライブでした。
マスター、ママさん、良い場所をありがとうございました!
ここ「Just in Time」では、6/7に「the MOST」のライブがあります。関西の皆さんいらしてくださいね!
写真は怪獣パラゴン、体長約3m、体重推定1t。。。。。。。。。
4/19
今日から音大のレッスンが始まった。アンサンブルの授業なので、1年2年一緒にリズムセクションをまとめてレクチャーするので結構疲れる。今回の新入生はなかなか見所がありそうな気配..…がする。
レッスンが終わり、ダッシュで尼崎の武庫之荘にあるライブハウス「アロー」へと向かう。初出演だ。なかなか閑静な住宅街のビルの2階にあるライブスペースは100人は入れそうな広さで、ビッグバンドが乗れるステージがある。なんせ、北野タダオとアロージャズオーケストラの本拠地なんだから当たり前!ピアノも新しいスタインウエイのM型でいい感じだ。流石!
さて鬼束大我君、小学2年生になったばかり。ジャズ暦2年。こいつは天才だ!!もちろん技術なんかはまだまだだが、彼は一番大切な事項である「ジャズ語」を理解し、十分に大人と会話できるというもの凄い特技を持つ。これはなかなか努力で身に着く物ではない。やはり生まれ持った感性なのだ。彼は音楽の感性を持って生まれた。だからジャズではなく、違うジャンル、楽器が彼のものだったとしても同じ結果になるだろうと思う。
サイドメンは石井、多田誠司、三木俊彦(as)、三原脩(b)のおじさん連中!しかし我々を上回るハイテンションで好演しやんややんやの声援を受けたのでした。
彼との共演はこれからもしばしばある予定です。5/3は高槻ジャズストリートで15:00から高架下で大我バンドの演奏があります。お時間あれば是非いらしてください!!!!
4/18
香川から大阪入り。新大阪駅で多田誠司と待ち合わせ、梅田のロイヤルホースへタクシーで向かう。
やはり大阪にいると落ち着くなあ〜。
久し振りの大阪でのセッションは多田、石井に加え荒玉哲郎ベース、加納樹麻ドラムスという組み合わせ。僕は良く知っている仲だが多田さんと加納君は初顔合わせ。リハで多田さんはモスト曲を恐る恐る出してみるが初見で二人共オーケー!!なんともストレスがない(多田誠司談)リハーサルとなった。
本番でもバンドはヒートアップしエライ盛り上がってしもうたでえ〜!!我が大阪音大の後輩、勘座光君もドラムスで飛び入りし大阪のジャズシーンの層の厚さを見せ付けられたのだった。
久し振りに市内の実家に帰りゆっくりしました。
4/17
待ちに待ったこの日が来た!!近年の僕の「ピアノオタク度」のきっかけとなった、香川県の「白川ピアノ調律所」でのソロライブ!!!!!!
今回はなんと、ショウルームにある世界の名だたる名器を全て使用して、それぞれの楽器の魅力を見出そうという、とても珍しい企画。誰よりも僕が一番楽しみにしていたコンサートだ。
コンサート形式として、まず、白川さんがそれぞれのピアノについての知識を話し、僕が演奏、そして感想を述べ、白川さんがまたコメントするといった感じで進められた。
簡単にざっと紹介したいと思います。楽器に対する細かいデータはHPを参照してください。
KAWAI RX-3(日本)
正直いってKAWAIは好きではない。音色は素晴らしいと思うことはあるのだが、機構的に、物理的に無理があると感じずにはいられない。一番はタッチの重さ、コントロールのしにくさにあると思う。今回、白川氏はその問題を解決してくれました!鍵盤の鈍さを鉛の量を調節することによって、タッチの俊敏さ、音の出だしの速さが増したように思いました。
シンメル(ドイツ)
いい意味でも悪い意味でも、「ドイツのヤマハ」と称されるピアノ。癖が無く素直な音質。コントロールもしやすく、万人に愛されそうな感じ。うまく言えば、白いキャンパスにどうぞあなたの色をお好きに塗ってくださいねといった感じ。厳しく言えば面白みに欠けるピアノかなあ?シンメルファンのかた、ごめんなさい!悪い楽器といっているのではありません!
ニューヨーク.スタインウエイ(アメリカ)
日本に多数存在するスタインウエイはほぼ全てがドイツ製のハンブルグ.スタインウエイだ。こちらはきめ細かく端正な造りだし音色もそうだ。ニューヨーク製はいい意味でアバウトさが残っているとても面白いピアノだ。アメリカのジャズのCDは大多数がこの楽器を使用しているらしい。ブルーノートの名盤の数々はこのピアノのあの音色のよって作られていると言っても過言ではない。いい意味で荒れた、しかもちょい悪るな匂いをプンプンさせている。大好きな愛すべき世界的な名器。
シュタイングレーバー.アンティーク(ドイツ)
白川氏が惚れ込んで日本に広めようとしている知られざる名器シュタイングレーバー!!!以前ここで演奏させていただいたのは現代のもの。今回初めてアンティークを触らせてもらいました。古きよき暖かい音がしました。ニューヨーク.スタインウエイにちょっと似たニュアンスもありました。ただ85鍵で戸惑いましたが!現代のピアノの強さとフォルテピアノのかわいらしさを兼ね備えているような感じかな。
ベーゼンドルファー(オーストリア)
大好きなピアノ!昔からの頑固なコンセプトを守り続ける名門ベーゼン!気高く艶かしい。たぶん木の精霊が宿っているんだと思わせられずにはいられない。白川氏もおっしゃってましたが高音域に弱点があるのも事実。しかし、それを補ってもあまりある魅力に取り付かれたら最後です(笑)皆さん、もし聴いたり見る機会があればご自分の耳で試してみてください。
僕のベーゼンを使用したお勧めの演奏はジャズではポール.ブレイの諸盤、クラシックでは我が尊敬するスヴィヤトスラフ.リヒテルのバッハ平均率の第2巻。
ベヒシュタイン(ドイツ)
我家にも所有する(と言ってもアップライトだが)世界3大ピアノ。このピアノは戦前物に限る!というのもベルリンの工場は第二次大戦で焼き尽くされてしまったのだ。復興はしたものの、やはり現代のベヒシュタインは昔のものと同じレベルでは語れない。香り立つ中音域はほんとに素晴らしいです。はっきり言って、今まで触ったベヒシュタインの中で最高のコンディションでした!現在この楽器で聞ける演奏も残っていますが、ホルヘ.ボレットによるリスト作品集、セロニアス.モンクの諸作は、この楽器の良さを引き出していると思います。モンクのDVDではコンサートで弾いている模様も見ることができます!家にある楽器もそうですが、ある意味、禁欲的な音と表現したらいいかな?
これは、もう売約済みの楽器でしたが、持ち主様がいらしていて了解を得て弾かせていただきました。どうもありがとうございました!実に羨ましい!
シュタイングレーバー(ドイツ)
白川氏が最も愛するピアノだ。ほんとうに端正な楽器で欠点が見当たらない。コントロールのしやすさでは群を抜いていると思う。168のサイズなのに響板の面積がものすごく広い!音はいい意味で癖がない。気品があるが、力強い。音が胸を張っている。良い楽器だと改めて思いました。
もし皆さん、これらのピアノ見つけて弾かれたらご感想書き込んでくださいませ!
やはり世界でも飛びぬけたピアノは個性が強い。スタインウエイなんか雑音まで魅力なんですから。
皆さんピアノ屋に冷やかしに行きましょう!!(そして買いましょう。笑!)
そして、このコンサートでお世話になりなした白川さん、鶴岡さん、阿部さん、尾形さんどうもありがとうございました!
昨日今日でうどん6食を食べた!やはり、さぬきにはうどんしか無い。昨日から行った順に、山下うどん、中村うどん、川八うどん、がもう、山越うどん、谷川米穀店。どれも美味しかったが秘境にある、谷川米穀店の「かまたまに醤油に酢で味付」が最高!6杯は軽い軽い!あーまた食べたくなってきました。
写真は白川ピアノ調律所ショウルームにて、私と白川氏。
4/16
倉敷はいつきてもホッとする故郷みたいな所だ。田舎が岡山の鴨方町にあるので、なにかしら親しみを持つ。
熊本から陽介と二人、つばめとのぞみに乗り夕方に倉敷入り。結構な距離だ。ホテルはあの「東横イン」。大丈夫か!!!!?????大丈夫だ。構造に問題はないはず。。。。。。。。。。。。。
バンドは人数が少なくなれば少なくなるほど制約が少なくなる。曲、アレンジ、キー設定、速さまで思いのままだ。今日も先輩後輩デュオは、何時までたっても先輩後輩の関係だけは必ず保たれながら(笑)淡々と進み、いい感じのライブでした。
ママさん、マスター、タクちゃん、いつもありがとう。
4/15
熊本名物「馬刺し」じゃけん!とは地元の方も言うまい。失礼。
今日は昨年に引き続き熊本で井上陽介カルテットのコンサートがライブハウス「CIB」で行われた。200名弱のお客さんに圧倒される。大坂昌彦、TOKUを加えたカルテットは一年ぶりとは思えないほどスムースに発展していき、気持ちよい。思えば、TOKUは日野バンドによく遊びにくるし、トリオはトリオで、自分のトリオじゃあないが、「TRIOLOGUE」を名乗り始めている。当然のことか!?
今年2月にソロライブでお世話になった森山さんにまたもお世話になり、有能なスタッフの方々にもお世話になり。本当に幸せでした、どうもありがとう!
打ち上げには「馬刺し」「辛子れんこん」など郷土料理のオンパレード。あ〜幸せでした!
上町63での初顔合わせトリオ、上村信、池長一美の取り合わせは大成功に終わりました!
池長さんとは大阪時代からお世話になった仲。素晴らしくセンシティブなプレイをする。
信ちゃんはブイブイと我が道を行く。
気持ち良くないはずがない!また是非やりたいと思います。是非いらしてくださいね!
地元相模大野でのライブも定着してきた感がある。今日のスペシャルなバンドは、アルトサックスの巨匠、林栄一さん、ブルースハープの第一人者の続木力さん。初顔合わせながら、メインストリームなジャズではないちょっと変わった毛色の曲、例えばピアソラとか、を沢山演奏しました。
続木さんの詩情溢れるプレイ、林さんのエモーショナルなブロウはあわでなさそうで見事な調和があり、感度ものでした!
またこのセッションは秋頃ラシエットで実現予定ですのでまたチェックしてくださいね!
今日のアフターアワーズはラシエットの新兵器「チェンバロ」が登場!なかなか弾く機会が少ない楽器なので、ずーと弾いて堪能してしまいました。
これからラシエットではこのチェンバロを使ったバロックライブなんかも期待できそうですね。
もしかしたら僕もライブで弾いちゃうかも!?!
結成しました、て言うか、してました!その名も「Scene Of Jazz」。メンバーは私、石井彰、ベース安カ川大樹、ドラム大坂昌彦という人様の前ではありそうで無かった組み合わせ。リーダーは大坂氏。最初はバンドメンバーをシークレットにして売り出す予定でしたが、方針が変わり、告知することと相成りました。
コンセプトは解りやすい親しみやすい曲を素材を大切に、と言ったところか。年4枚、シーズンごとにカテゴリーされたCDがリリースされます。
実は2月に「夏」というタイトルのアルバムを録音し、今日「秋」の録音を終えました。ほぼ全曲スタンダードという自分としては初めての試みでした。しかし、季節をテーマにした選曲というのは以外に難しく初めてやる曲も多かったので新鮮だったには確か!
「夏」(仮題)は5/27の「杜のホールはしもと」でのコンサートでの先行発売となる予定ですのでお楽しみに!
日野皓正クインテットの横浜3Daysが終了しました。やはり入れ替えで一日2ステージというのは疲れた!しかし実りある三日間でした。
6/21発売になる新作「Climson」(真紅という意味)の全貌が明らかになったライブだったと思います。前作「Dragon」に比べ、よりソフトに、よりディープに、よりセクシーに?なったと思うのですがいかがだったでしょうか?!今回はまたジャケットがかっこいい!!メンバーそれぞれのポートレイトもまブックレットに載りますのでお楽しみに!
桜ももう終わりですねえ。。。。。。
帰国しました。韓国から帰国した翌日、プライベートな用事でフランスの北部の港町ブローニュシュルメールというところに行ってきました。初のヨーロッパ、それは素晴らしい歴史と文化にほんの少し触れられた程度でしたが良い経験になりました!行き帰りのほんのわずかな時間、パリに寄ることができ、凱旋門あたりとルーブル美術館の上っ面を駆け足で見て周りました。
ブローニュシュルメールは何もない田舎の港町ですが、学生たちのデモ行進に遭ったり、夜9時でもまだ少し明るかったり、日曜日はほとんど人が歩いてなかったりと日本との違いがとても新鮮!海の幸の味も最高!!!やはり料理の量が半端じゃなく、みんな大柄にもなるわけだ、うんうん。
ルーブル美術館では念願の(お決まりの?)「モナリザ」「ミロのビーナス」は見ることが出来て満足!しかし、宗教画の多さにはビックリ!ヨーロッパでの宗教の重要さは我々日本人は到底理解できないのが当たり前だと思った。戦争まで起きてしまうんだから。。。。とにかく人間の長い歴史と素晴らしい想像力、創造力に感嘆するほかなかった。
明日からまた日常に戻ります。モーションブルー3Daysガンバローーーーー!!
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